長崎サッカーマガジン「ViSta」

【チームレポート】長崎原爆の日

71年前の8月9日11時02分に長崎の街に原爆が投下されてから71回目の「長崎 原爆の日」。長崎の街では原爆投下時刻にあわせてサイレンや鐘が一斉になり、1分間の黙祷を捧げることが習わしになっている。前節の熊本戦から1日のオフを挟んだこの日、V・ファーレン長崎でも、11時02分のサイレンに合わせて、選手、スタッフが練習場のセンターサークルに集まり黙祷を捧げた。

「長崎県出身の僕は、原爆の惨禍について教育を受けてきたので、「原爆の日」を通じて平和の重要性を知ったというところがあります。長崎で監督をやらせてもらってから、4度、この日を迎えられたことに感慨深いものを感じています。今日だけではなく、長崎は常に平和について考えるという伝統がある街であり、クラブだと思います」

高木監督のコメントどおり、チームは8月のホームゲームで平和祈念ユニフォームを着用して試合を行うなど、平和の発信に力を入れている。そして、この日、誰も何も言わなくとも、見学席のサポーターはサイレンの時間、席を立ち静かに黙祷を捧げていた。県民とクラブ、共にあらためて平和について考える・・それが長崎の8月9日なのかもしれない。

reported by 藤原裕久

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