kumamoto Football Journal

【TOPICS】ファン感と「大忘望年祭」の合同開催

クラブが行うファン感謝祭と、従来、サポーター主導で企画・運営されていた「大忘望年祭」が同時に、合同で行われるのは初めてのこと。

アスリートクラブ熊本のホームタウン推進部長・古賀亮さんによると、クラブとしても「ファン感謝イベントをやりたい」という思惑があった中、チームの好成績によってシーズンが伸び、毎年サポーターが行っていた「大忘望年祭」とタイミングが合ったことが、合同開催に至った背景のひとつ。加えて、「大忘望年祭はサポーターの皆さんに任せきりだったところもあったので、クラブも一緒になって開催すれば、もっといいものができるかなと考えたのも理由です」とのこと。

好成績を残したことで多数の来場者が想定されるなか、シーズン終盤の観客動員数や、先月、韓国の梨泰院で起きた事故の例から、熊本県警も安全確保のために数十名の警察官を路上に配し、ボランティアで通行整理にあたったサポーターとともに、滞留を防いでスペースを確保するなど、準備期間が短ったことやコロナ禍のイベント規制がある中、大きな混乱もなく終了しました。

今回、「大忘望年祭」の実行委員長を務めたのが、長年、一家でサポーターとしてチームの応援を続けている19歳の田中羽桜さん。大学1年生の田中さんにとって、チームは「両親と別の、もう一人の親と言っていいくらい、自分を育ててもらった存在」。

お父さんが毎年この「大忘望年祭」の運営に関わっている姿を見て、自分も関わりたいと実行委員長に立候補。学校でもイベント運営などに関わった経験はなかったそうですが、幼い頃から羽桜さんの成長も身近で見守ってきたサポーター仲間でもある周囲の大人が、サポートしてくれたとのこと。

「オムツをしているころから家族で応援してきたチームが、J1にあと1歩のところまで来たことは本当に感慨深くて、来年以降への期待も高まるんですけど、このチームがずっとあることが大事だと思っています。皆さんに喜んでもらいたいと思っていたので、こんなにたくさんの人が来てくれて、楽しんでくれている様子を見て、開催できて良かった」と話してくれました。

これにて今シーズンのチームの公式行事は終了。例年より少し長いオフシーズンになりますが、年内は今期を振り返るインタビューを予定、順次公開の予定です。

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