kumamoto Football Journal

【TOPICS】秀岳館高校から加入内定の2選手が記者会見を実施。

20201223会見

左から、秀岳館高校の中川靜也理事長・校長、DFケンタ、MFターレス、(株)アスリートクラブ熊本の織田秀和GM

昨日、来季からの加入がリリースされたMFターレス プロコピオ カストロ デ パウラ選手と、DFレオナルド ケンタ ホサカ カルロス選手が、在学中の秀岳館高校で加入会見に臨み、プロ生活への決意を述べた。

午前10時過ぎから行われた会見には、2選手のほか同校の中川靜也理事長・校長とサッカー部監督の段原一詞教諭、(株)アスリートクラブ熊本から織田秀和GMと強化担当の筑城和人氏が出席。また、2人の選手とともに3年間トレーニングに励んだサッカー部員たちも、会見の様子を見守った。

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冒頭、中川理事長・校長が「母国ブラジルを離れての生活で寂しさもあった中、本校での学校生活とサッカー部での活動を通じて素晴らしい人間性を磨き、マナーのある高校生活を送ってくれた。ブラジルのご家族にも成長ぶりを伝えることができ、これからの活躍に期待したい」と挨拶。織田GMは、「ブラジル出身の2人だが、熊本の高校を卒業しての加入で『地元の選手』ととらえている。プロになるのがゴールではなく、ここからがスタート。厳しい戦いが待っていると思うが、成長してチームの主力になってもらうだけでなく、いずれは世界に羽ばたいてくれる選手になってくれると期待している」と述べた。

3年間、サッカー部での指導にあたった段原監督は2人について、「ブラジル国籍ですが、2人とも日本人に帰化する気持ちを持って日本に来てくれました。日本の高校3年生とアスリートとしての能力がかなり違うため、高校生同士の試合では控えめにやっていたところがあるが、これからはプロの世界で120%の力を発揮してくれると思う」と話す。

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さらに「アスリートとしての能力以外に、この3年間で成長したのは精神面。小さなことだが、例えば学校で取り組む掃除などで奉仕の精神、謙虚な姿勢を学び、サッカー部の活動ではみんなで一緒に目標に向かって取り組む姿勢や協調生を身につけた」とのこと。今年の人吉・球磨での豪雨災害の際には、「被害にあって苦しんでいる人、悲しんでいる人の力に少しでもなれれば」と、他の生徒らとともに率先してボランティア活動にも参加したという。

日本語での会話について、話すのはまだ慣れないところもあるようだが、聞き取りはほぼ問題なく、チーム内でのコミュニケーションも問題なさそう。J2昇格を目指す来季のチームで存在感を示し、軸になっていく可能性は十分ある。

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