中野吉之伴フッスバルラボ

【ゆきラボ】暑さ本番、ミックスビールドリンクの世界

こんにちは!日常コラム担当・ゆきのです。引っ越しから2か月半、いまだに住所変更が全部終わっていません。もちろん郵便局に転送手続きはかけているので、旧住所から転送されてきたものから順次変更をしています。

イメージ https://www.photo-ac.com/ いろんな連絡手段があるのも大事なことだよね……とは思いつつ、メールしたものが封書で帰ってくるとエッ?て思う

オンラインで変更できるものはオンラインがたぶん一番簡単……だと思うのですが、とある会社はオンラインで何度入力しても「入力内容が正しくない」というエラーメッセージが出るので、メールで「変更できないんですが、メールで手続きできます?」と新住所を書いて送ってみました。2週間ほどして「ご連絡ありがとうございます!ご住所の変更手続きが完了しました」という封書が届きました。

封書で届いた某お役所の手続きの書類に「オンラインでも簡単提出できます!郵送の必要はありません」というお知らせが挟み込まれていたので、記入済の書類をスキャンして、記載されていたURLから書類を送ろうとしたら「個人情報が書かれたデータをオンラインで提出しないでください!」という謎の警告メッセージが出たこともありました。どちらも、怒るとかイライラするとかいうよりも、何が何だかポカーン、という感じです。後の人のためにフィードバックしたほうがいいのかもしれませんが、手続きは済んだからまあいいか……で、終了です。

そんな毎日ですが、ここのところのドイツ、相変わらず雨と蚊は多いものの、ようやく安定して暑くなってきたように思います。とっくに猛暑日の連続を迎えている日本からは「遅いよ!」と言われそうですが……

ということで、今回のゆきラボはビールを使ったミックスドリンクのご紹介をします。

イメージ https://www.photo-ac.com/ 

【作る時は混ぜ物厳禁!】
前提としてまずお伝えしておきたいのは、ビール純粋令のことです。ドイツ語で Reinheitsgebotと呼ばれるこの法律は、1516年4月23日にバイエルン公ヴィルヘルム4世が制定したもので、「ビールは大麦、ホップ、水のみを原料とすべし」と定められています。のちに小麦や酵母の使用も認められました。食品に関連する法律で、現在でも通用するものとしては世界最古と言われる、たいへん由緒正しい法律です。ビールの品質を向上させ、粗悪品を取り締まること、そして小麦の使用を制限することで、食糧としての小麦を安定して供給することが目的だったと言われています。

現代に至るまで、この法律にも多少のアップデートは加えられていますが、この「1516年のビール純粋令を順守して作っています」という看板はドイツの消費者から絶大な信頼を寄せられています。日本で言うなら、昔ながらの製法で作っている老舗の和菓子屋が支持され愛されるようなもので、今でもドイツの多くの醸造所は、このビール純粋令に則ったビール造りを続けています。

イメージ https://www.photo-ac.com/ 

【作ってからはいろいろ混ぜて楽しめる】
ベルギーには、醸造する段階でハーブやフルーツ、スパイスなどを加えて味の変化を楽しめるビールもありますが、ドイツではこれらのビールはほとんど作られていません。では別のモノを混ぜたビールなんか邪道だから飲まないのかというと、むしろ逆で大好きだったりします(笑)。ただしビール純粋令のこだわりもあるので、醸造した後から他の飲み物やフルーツと混ぜて、ビール(Bier)ではなくBiermischgetränke=ビールミックス飲料という名前で販売します。もしくはカフェやレストラン、バーなどで注文して、その場で生ビールと好みの飲み物を混ぜてもらうこともできます。

今回の記事を書くにあたり、少し調べただけで、非常に豊かなビールミックスのバリエーションが出てきました。いわゆるご当地ドリンク的なものと混ぜたものもあれば、同じレシピでも、場所が変わると呼び名も変わるものもあり、とても網羅しきれません。

次のページで、代表的なミックスビールをいくつかご紹介していきます。

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