中野吉之伴フッスバルラボ

【取材日記】マグデブルクでみた夕日にハッとさせられ、バイエルンの失墜と復調に驚き、フライブルクの戦いぶりに興奮

▼ 取材日記 2024年2~3月

ここ最近ドイツ交通関連のストが多い。とにかく多い。これまでも何かあったらストを起こすというのは、よくあることだったけど、これまでを《1》としたら2024年に入ってからは《5》くらいの頻度で起きている。

賃金や労働交渉する権利は労働者にあるし、外野がとやかく言うことではないし、ストが起こることに僕にしたって、こちらで暮らしている人にしたって、ある程度は慣れているし、理解だって示すけど、やりすぎはやっぱり良くないと思うのだ。

スト以外にも交渉の仕方はあるし、自分達が働いている職場のイメージをそこまで落とす必要も果たしてありますか?と。スト交渉で成果を手にすることだけが最大の目的になってしまうのはちょっとずれてきてませんか?と。

勝つことだけが絶対的使命とピッチに選手を送っているチームがどこかギスギスしていって、選手から躍動感も意外性もなくなってしまって、結果としてファンに愛想つかれるクラブになってしまったら、どうしようもないでしょ。

権利の行使と、雰囲気作りと、互いの歩み寄りと。

電車のホームでそんなことを考えたり。

▼ マグデブルク1-1キール

そんなわけでこの試合日はトラムやバスといった交通機関がスト。初めていったマグデブルクの駅からスタジアムまでの30分あまりを歩いて向かった。

「トラムだったらすぐなのに...」

しばらく歩いて、橋にかかる鉄橋を歩いていたら、なんとも素敵な風景が視界に飛び込んできた。

歩いてきたから見えた世界。
顔をあげてみたから気づいた世界。

ハッと息をのんで、ちょっとだけその場に立ち止まって、暮れていく夕日を眺めた。

ストのおかげで見れた景色

ストなのでトラム線路を歩ける日

旧東ドイツ圏の名門クラブ:マグデブルク

地元っ子にとってはあこがれのクラブなのだ

こじんまりとしたメディアルームも雰囲気がある

親子で観戦。こうやって思いが継承されていく

リーグで最少身長の伊藤達哉。隣り合った選手と比べるとその差がすごい。そして小柄ながら切れ味抜群のドリブルで相手を抜いてくのがかっこいい

スタメン出場も途中交代後に同点を許した試合を座って眺める町野修斗

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