【キチの挑戦】伝え続けることの大切さ。今年最後のリーグ戦ですべての歯車がかみ合った
▼ 伝え続けることの大切さ
虹の前には雨が降る。雲の上には青空がある。
明けない夜はないし、越さない冬は来ない。
毎日の中で当たり前だと思っているそんな現象は、僕らの生活のあちこちにも当てはまることばかりだ。大変だな、苦しいなと思っている毎日は、次の一歩を踏むための大事なたくわえとなっていたりする。
チーム作りもそうなのだ。
最初からすべてがうまく機能したりはしない。上から押さえつけて、コントロールしようとすれば、表向きの秩序を作り出すことはできるだろう。
でも僕らはみんな人間だ。感情をもって、毎日いろんな気持ちの振れ幅で生きている。相性がいい仲間と笑い合えることもがあれば、いちいち気に障る表現があったりする。
指導者として伝え続けることは基本的にどんな時も一緒だ。
自分を大切に
仲間を大切に
チームを大切に
家族を大切に
毎日を大切に
時間を大切に
スケジュールをこなしちゃ、トレーニングをこなしちゃだめだよ。毎日限界までやったらだめなんだよ。でもやるべきことには全力で取り組まないとダメだよ。
休むことが大事
遊ぶことが大事
食べることが大事
寝ることが大事
携わる子どもたちの年代とか、成長・成熟具合で、話す長さも、話すときのトーンも、話し方も慎重に適応させて話をする。
表現を変えたり、引用を変えたり、例えを変えたりするけど、でも僕はずっと同じようなメッセージを伝え続けている。
たぶん「また同じような話だ」とか、それこそ「うるさいなぁ」と思われるようなことだってあるだろう。自分も彼らの年頃はそうだったのだろうから、そんな気持ちだってわかる。
でも、いや、だからこそ、僕は同じようなことを伝え続けなければならないんだ。
別に怒鳴りつける必要はない。罰則を設ける必要もない。時に優しく、時に毅然と、時にあっさりと、時にじっくりと伝え続けていくことが大切なのだ。
耕し、種を撒き、水を与え、芽が出て、それが育っていくのには時間と日の光が必要だ。
人間もきっとそうなのだ。
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