【きちログ】CLとミュンヘンとオクトーバーフェスト。懐かしいドイツ学生時代を思い出した
▼ 渡独後の歩みを振り返るきちログ
欧州チャンピオンズリーグの取材でミュンヘンを訪れた。対戦相手はイングランドの名門マンチェスターユナイテッド。グループリーグ屈指の好カードだけにスタジアムの熱気もさすがのものがあった。
ちょうど世界最大級のビール祭りオクトーバーフェスト開催中とあって、ホテルはどこも通常の2~3倍。街中はそもそも空いているところがないし、郊外のホテルでも150ユーロ近くしたりする。
取材後ホテルに戻るのはどうしたって遅くなるんだったらと、翌日のスケジュールを考えて、ミュンヘンではなくそこから電車で1時間ほどのウルムに宿を取ることにした。
スタジアムからの雑踏を抜け、混雑する地下鉄では身体にビール満載されたサッカーファンに押しつぶされて、強烈な口臭攻撃をどうにかいくぐりながら、街中まで戻った僕は、本来はそこから乗り換えて2駅ほどの区間を歩いていくことにした。
夜風が心地いい。もう深夜だけど試合帰りのサッカーファンとオクトーバーフェスト帰りの陽気な人たちとでお祭りの余韻が街に広がっていくようだった。
ミュンヘンは、僕にとってちょっと特別な場所だ。ドイツで暮らすようになって23年。フライブルク以外で一定期間住んでいたのはミュンヘンだけなんだ。01年に渡独して最初の3か月、僕はミュンヘンで悪戦苦闘していた。
そのいきさつはそれこそ僕の新著「3年間ホケツだった僕がドイツで指導者になった話」にもがっつりと書かれているわけだけど、仕事だったり、旅行だったり、パスポートの延長だったり、友達に会いにだったりと、この町へ戻ってくるたびに当時のことをいつも思い出す。
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