【きちルポ】心や頭のコンディション調整の大切さ。そしてオランダで感じた生きる力を育むもの
▼ 夏休みを終えて
9月だ。
日本ではすでに新学期がスタートし、日常モードへのかじ取りに苦労している方も少なくないことだろう。
僕らが暮らすフライブルクは9月10日までが夏休み。ドイツは週ごとに夏休みの時期が違うのだが、フライブルクのある州はドイツ全体でも夏休みに入り、明けるのが一番遅い。
そんな僕ら家族は現在オランダからベルギーへと移動しながら、家族旅行を楽しんでいる。
8月は正直多忙を極めた。
4日から20日まで日本一時帰国。北は北海道、南は大分まで12都市を訪問し、指導者講習/サッカークリニック×11、講義×9を行った。各地でサッカー/スポーツを愛し、育成のあり方を真剣に考える方々にたくさん会えた。次につながる確かな手ごたえと感触をえることができた。
出会いは財産だ。
つながりを大切に、これからも丁寧に、いつでも本気で活動していきたいと改めて思った次第。
そうした活動の合間を縫って、新刊販売開始とちょうど時期がかぶってくれたチャンスを逃さぬべく、紀伊国屋書店堺北花田店、札幌本店、富山店、新宿店を訪問し、それぞれ書店の方とコンタクトを取らせていただけた。
「学生時代に読みたかった」「理想の教科書」とのフリップ付きで平積みしてくれている書店もあるとか。
自分がどんなふうに生きたらいいのか迷っている学生のみなさんや、ホケツ経験のある大人の方々にはぜひとも手にとって読んでほしい一冊だ。保護者、指導者、育成者には必ず心に響くメッセージがあるはずだ。
21日にドイツに戻るなりそのまま池上正さん主催のドイツ指導者研修ツアーに帯同。コロナ後初開催となるこちらのツアーは今回2回に分けて行われ、初回コースはドイツ国内、2度目のコースはドイツ+オランダというインターナショナルプランとなっていた。
ほかのツアーでは体験できない構成になっている。短い時間にあらゆるものを網羅することは不可能だが、プロレベル、プロに準するレベル、グラスルーツレベルのサッカーをそれぞれ可能な限り密に見て、触れて、感じることができるプランを提供できたのではないだろうか。
サッカーとは、スポーツとは、そして地域との結びつきとは。
そんな本質的な問いと向き合うことで見つかった何かがきっとあるはずだ。
日本一時帰国、池上さんの研修ツアー、そして7月にブレーメンで開催された国際コーチ会議に関して僕自身が学んだこと、気づいたことについては、当フッスバルラボで振り返り記事を随時アップしていく予定だ。
そちらもぜひ楽しみにしていただきたい。
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