【きちルポ】誇張表現での投げっぱなし記事にうんざり。シュトライヒ監督からのメッセージを受け止めてほしい
▼ メディアのあり方とは?
メディアによる誇張表現の見出しに僕らは慣れてきてしまったのだろうか。慣れてきたらもっと過激な表現をつけていかないと興味を引くことができないのだろうか。
実際に現場で起きていることを外から覗いて、面白おかしく書くことをメディアの仕事としてまとめてしまっていいのだろうか。他人が書いた記事を曲解して、誤訳して、それがどんな影響を及ぼしうるかも考えないで、というのはしょうがないことなのか。
よくない。いいわけがない。
物事には様々な側面がある。瞬間的に、局所的に見えたことをあたかもそれが真実のすべてであるかのように取り上げて、それをそのままほったらかしというのはいただけない。
細部を掘り下げることでテーマの本質と深く向き合うのとあまりに違いすぎる。責任感がないにもほどがある。
メディアとして《思い込み》や《先入観》を間違った形で拡散するのは最も避けなければならないことではないのか。
どれだけ憤ったところで伝わらないところには伝わらないのかもしれないけど、大事なことなのだから、メディアに携わる者として、そして育成に携わる者として、何度でも伝えていく行きたい。
「クソが!」堂安のフライブルクに負けたバイエルン大荒れ…ムシアラは敵将ムシ https://t.co/HZ3Lm0NsTv
— サッカーニュースQoly(コリー) (@Qoly_Live) April 5, 2023
そんなわけでこっちの記事だ。記事といっていいかどうかわからないが、とりあえずそこは置いておく。いきさつはこうだ。
「4月4日(火)に行われたドイツカップ準々決勝でフライブルクがバイエルンに2-1で勝利。試合終了間際の決勝点となったPKは、バイエルンのドイツ代表MFジャマル・ムシアラがフライブルクのニコラス・ヘーフラーのミドルシュートが手に当たり、ハンドの反則を取られたため。
試合後フライブルク監督のクリスティアン・シュトライヒが手を差し伸べたが、ムシアラはこれに応じず、それをフォーカスされた記事が大衆紙ビルトをはじめ、ドイツメディアが拾い上げた」というもの。
SNSではムシアラの対応に対して批判的な声も多い。そうかもしれない。でも一つの行いが、その人のすべてであるかのような物言いはやはりありえない。
シュトライヒ監督が記者会見でそのことについて言及している。とても大事な指摘だ。
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