【ゆきラボ】洗濯機が壊れました。ドイツの家電の話
こんにちは!
冒頭からプライベートな話ですみません。我が家の洗濯機が壊れました。入居時から住居に据え付けてあったものなので、現在大家と連絡を取っている最中です。修理にせよ買い替えにせよ、臨時の出費が財布に痛いのはもちろんのこと、サッカーをやっている男子が2人いる家で洗濯機が壊れるというのは、洗濯担当者としては泣きたいくらいの非常事態です。
タイミング悪く、我が家の最寄りにあったコインランドリーは閉店してしまったため、しばらくはフライブルク中央駅近くのコインランドリーに通います。大きなスーツケースを持って駅に向かう姿は普通の旅行者にしか見えないと思いますが、中身はジャージやシーツやバスタオルというのがなんとも切ないです。
イメージ https://www.photo-ac.com/
入居時に大家からもらった取説によると、購入は2008年春。長男と同い年です。家電で15年は大往生だと思いますし、たぶん今の最新の洗濯機に比べたら水道代も電気代もかかっていたはずなので、もしこれを機に、よりコスパの良いタイプに買い替えられれば、今後の光熱費は節約できるはずだよね……となるべく前向きに考えようとしているところです。
大型家電の買い替えというのはそうそうあるイベントではないので、この機会にドイツの洗濯機事情を少し書いておこうと思います。
【省エネ第一】
ちょうど洗濯機が壊れる数日前、電力会社から料金値上がりのお知らせがきたばかり。昨年と同じペースで電気を使うと、1か月約35ユーロほどの値上がりになるそうです。
EUで売られている家電には、エネルギーの使用効率を評価したラベルがついています。家電アウトレットなどにある旧モデルは、お値段が安いかわりに評価が少々低くなっていることも多いので、これからヨーロッパに移住する人、家電を買う予定がある人は必ずこのラベルにご注目ください。長く使うことを考えると、もし買い替えるなら、少々高くとも、なるべくA評価を獲得している洗濯機を買いたいところです。
こちらは2015年購入の食洗機の取説と、購入当時のエネルギー評価。当時はA+++からDの7段階評価でしたが、現在は AからGの7段階に変わっています
ちなみに、こまめに洗濯すると水も電気代ももったいないので、洗い物は極力まとめて、洗濯機の容量MAXまで入れて洗うべし!というのが少し前までのドイツの家事の常識でした。最近でこそ洗濯物の量に合わせて自動で水量を調整してくれる機種もあるようですが、少し前だと、素材や汚れ具合に合わせた洗い方の設定はできても、少量洗いには対応していない機種が多かったです。洗濯はとにかく大量に一気に片付けたいのがドイツスタイル。まとめ洗いにこだわる理由は後半に書きます。
【高温洗いができる】
ドイツの降水量は基本的に日本よりずっと少なく、空気も乾燥しています。「湯水のように使う」という言葉は湿潤な日本ならではの表現で、ドイツではそんな言い方ができるほど水をふんだんには使えません。しかも水はミネラルの多い硬水で、汚れが落ちにくいので、考えだされた機能が水道水を加熱して温度を上げて洗うこと。壊れてしまった我が家の洗濯機には、最高で95度の熱湯で洗える機能がついていました。高温すぎて怖いので使ったことはありませんが、洗濯機でほぼ煮沸消毒ができてしまうのです。
イメージ https://www.photo-ac.com/ 有史以来、感染症と戦ってきた歴史から見ても、洗濯物は高温で洗えたほうが衛生的で安心と考えられているようです
この機能、当然先ほどの省エネの流れとは逆行するので、最近の洗濯機や洗剤は、低温でも充分きれいになるように開発されているそうです。とはいえ、高温で洗いたいというニーズも未だにあるので、最近は高温のスチームを当てることで汚れを浮かせて、ダニの除去や除菌もできるという上位モデルも出てきています。それはうちでも試してみたいかも……
後半もドイツの洗濯機事情、続きます。
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