中野吉之伴フッスバルラボ

【ゆきラボ】エネルギー危機に負けない?ドイツ自転車カタログ

こんにちは!10月に入って最初のゆきラボです。

ドイツには「黄金の10月(der Goldene Oktober)」という呼び方があり、10月は比較的お天気が安定していて、紅葉も美しく、レジャーや観光に良い季節だと言われています。学校の夏休みはバカンスのハイシーズンで、ホテルも航空券も割高なことが多いので、子どものいない人や暑いのが苦手な人は、夏休みに普通に出勤する代わりにこの時期に遅い夏休みを取ったりもします。

さて、Spotifyで日本のニュース番組を聞いていたら「今ヨーロッパで一番エネルギーに困っている国、ドイツ」というフレーズが耳に飛び込んできました。ヨーロッパでは石油や天然ガスなどのエネルギー源をロシアからの輸入に頼っていた国が多かったわけですが、中でもその割合が高かったのがドイツ。暖房などでエネルギー需要の増えるこの冬をどう乗り切るのかが、国民的な関心事になっています。

ちなみにニュースによると「一番困っていない国」の一つとして上げられるのがデンマーク。海に面していて厳しい潮風が吹く、という地理的条件を生かして風力発電に非常に力を入れており、しかもその割合は年々増えているとのこと。ご興味のある方はこちらのリンクから聞いてみてください。

ロシアのウクライナ侵攻に端を発するエネルギー危機の前から、ドイツの中でも特にここフライブルクでは、車ではなく自転車で暮らしやすい街づくりに力が注がれてきました。ここは山林に囲まれてはいるものの、比較的起伏のゆるやかな範囲に市街地が広がっているので、坂の多いシュトゥットガルトなどに比べると、比較的自転車に乗りやすい土地柄であるともいえます。

ここゆきラボでも、何度かドイツの自転車ライフについてご紹介してきましたが、今週はそんなドイツの一風変わった自転車たち、中でもなるべく車に頼らずに移動するために、子どもや荷物がたくさん積めるようデザインされた自転車をご紹介します。

【無料コラム】フライブルクは自転車天国。新スタジアムへも自転車でGO

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