中野吉之伴フッスバルラボ

【フッスバルラボコラム】過密日程やネーションズリーグへの不満。カタールW杯へ向けたチーム作りの難しさに直面しているドイツ代表の現状を探ってみた

目次—
▼ ワールドカップ前の過密日程
▼ スケジュール調整もできないほど
▼ UEFAネーションズリーグの存在意義
▼ ドイツ代表のW杯への準備
▼ W杯メンバーをめぐる戦いはまだ終わっていない

▼ ワールドカップ前の過密日程

カタールワールドカップが開催されるまで2カ月を切った。9月の代表週間では各国最後の試合機会を生かして、調整、実験、挑戦とそれぞれに取り組みたかったことだろう。だが多くの国がチーム作りに苦しんでいる。特に強豪国ほどそうした傾向がみられるのは興味深いところだ。

日本がグループリーグ初戦で対戦するドイツは9月23日にライプツィヒでハンガリーと、26日にはウェンブリーでイングランドとそれぞれ対戦。内容的にも結果的にもいい試合をして、本大会へ確かな手ごたえとともに向かいたいところだったが、ハンガリー戦ではまるでいいところがないまま0-1で敗れ、イングランド戦では改善がみられたものの、終盤連続失点で一時は2-0から逆転されるなど不安定な戦い方を露呈してしまった。

ドイツだけではなく、イングランドも監督への批判が集まっていたり、スペインにしても、フランスにしても順調とはいいがたい状態。

彼らにも言い分はあるだろう。本来、W杯や欧州選手権といった国際ビックトーナメントまで日が迫ってきている段階で迎える試合とは、主軸を定め、戦い方の整理がつき、オートマティックプレーの精度を高め、本大会に向けての新戦力発掘と戦い方のバリエーションを見出すために利用されることが多い。そして最後の調整はあくまでも直前合宿で詰めるというのが通例だ。

だが、今回はそれができない。

欧州各国リーグはW杯直前まで行われる。ブンデスリーガは11月11日から13日の週末まで行われるので、初戦となる日本戦まで与えられた時間は10日間ないのだ。

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