【指導論】数多くのプロ監督がリスペクトするのがクリスティアン・シュトライヒ。正しい解釈で選手に寄り添う名指揮官から学ぶことは限りなく多い
目次—
➟誰もがリスペクトする監督
➟耳を傾けたくなるシュトライヒの言葉
➟それぞれのプレーをどのように観察するのか
➟正しい解釈で選手に寄り添うことの大切さ
▼ 誰もがリスペクトする監督
「この人の話をずっと聞いていたいな」と思わせてくれる指導者がいる。「そうだ、その通りだ」と何度もうなずきながらその声に耳を傾け続ける。「なるほど、そういうことか」と深く感嘆することが何度もある。
僕にとってSCフライブルク監督のクリスティアン・シュトライヒはそうした存在だ。
昨シーズンを6位でフィニッシュし、今季9シーズンぶりにヨーロッパリーグに参戦しているSCフライブルク。過密日程による疲弊が心配される中、ブンデスリーガ第5節終了時で単独首位につけていた。今節ボルシアMG戦を0-0で引き分けたために、2位へと一つ順位を下げたが、このクラブがなしえていることは《快挙》なんて言葉で表すのは十分ではない。
その要因はどこにあるのか。
誰に話を聞いても、まずその中心的存在としてシュトライヒ監督を絶賛する。11シーズン同一クラブで監督を続け、多くのブンデスリーガクラブが《模範的クラブ》としてリスペクト。
どんな時でも、誰に対しても真摯で、正直で、丁寧だ。どんな質問に対しても自分の言葉で話をする。9月8日(木)ヨーロッパリーグのカラバク戦後、テレビインタビューを終え、監督記者会見を終えた段階ですでに時計は深夜0時を回っていた。
それでもミックスゾーンで待つ僕らペン記者のもとへも足を運び、すべての質問に答えてくれる。疲れもあるだろうけど、そんなことを微塵も感じさせない。
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