中野吉之伴フッスバルラボ

【ゆきラボ】夏休みだ!ゆきラボもお休みします/長男インタビュー後編

こんにちは、ゆきのです。

7月27日からバーデン・ヴュルテンベルク州は夏休みに入ります。早朝に子どもを起こし、朝食を用意し、お昼のサンドイッチを持たせて送り出すという毎日のルーティンも、これでしばらくお休みです。

夏休み直前の1週間は通常の授業はほとんどなく、遠足や校外学習や校内スポーツ大会などが実施されていたので、5年生の次男はそれに合わせた登校時間変更や持ち物のお知らせが担任の先生から出されました。

一方8年生の長男は、秋に予定されている学校の創立50周年祭のため、クラス全員参加で映画を制作中。学校の敷地や近所の公園、森や河川敷などを利用して撮影しているのですが、スケジュールは完全に自分たちで決めているようで、集合時間も解散時間も全て生徒たち主導で制作を進めています。担任の先生は基本的には見守るだけなので、夏休み前のスケジュールの連絡も来ません。子ども同士で連絡を取り合い、作業に合わせて翌日の登校時間を決めていました。8年生から9年生に進級するタイミングでクラス替えがあるので、今のクラス最後の思い出作りとしてこの映画制作を楽しんでいるようですが、それにしても自由度が高いな!と思います。

昨年の今頃は、今よりずっと感染者数が少なかったものの、まだコロナの規制が厳しかった時期だったため、こんなふうに子ども同士でやりたいことを実現させるのも難しい時期でした。2022年、日々の新規感染者数ははるかに多いにも関わらず、規制はほぼなくなっているという状況で、コロナ禍始まって以来3度目の夏休みを迎えようとしています。

私たち家族は、久しぶりに夏休みを日本で過ごすことに決めました。日本へ飛ぶにはまず家族全員PCR検査の陰性証明を取らなくてはいけません。今のところみんな自覚症状はありませんが、私自身がごく軽症でのコロナウィルス感染を経験しましたし、周囲にも無症状で陽性になった人がごろごろいるので、コロナにならずに帰れるかどうか、まずこれが最大の心配事。

それと空港の混雑ぶりも不安です。コロナ禍で人の移動が激減したため、ヨーロッパでは多くの空港職員や航空会社の職員が解雇の憂き目を見ました。その後、人員の補充が追いつかないまま運航が再開されたので、航空業界は慢性的に人手が足りず、遅延や欠便やトラブルが各地の空港で相次いでいます。

そこへ加えてドイツのルフトハンザ航空が、よりにもよって夏休みが始まる日にストライキを決行。日本でニュースを見た実家の親が「大丈夫なの?帰ってこられるの?」と心配して何度もLINEを送ってきます。大丈夫かどうかはこっちが知りたいし、まずその前に私たち全員コロナにかからずに出発日を迎えられるのかどうかが怖くて仕方ありません。こんなに帰省が不安なのは初めてです。

イメージ https://www.photo-ac.com/

前置きが長くなりましたが、そんなわけで8月のゆきラボはまるまるお休みを頂こうと思います。3年半ぶりの帰国なので、今回はとにかくドイツでの生活からも仕事からも離れて、久しぶりの日本をゆっくり味わうつもりです。無事にドイツに戻れたら9月からゆきラボを再開しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

コラムの後半は、前回お届けした長男インタビューの続きをお届けします。

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