中野吉之伴フッスバルラボ

【きち旅】1週間ほど休暇を取っての家族旅行。自然の中で、巨大プール施設で、都会で、リフレッシュして満喫してきた

▼ 6泊7日の家族旅行に行ってきた

僕も家族も旅が大好き。ロックダウンもあったし、コロナ制限下でそれができないのはなかなかにストレスだったので、それこそ旅行がまたできるとわかった時にはうれしかったものだ。5月下旬には近場への自転車旅行をしたけど、ホテルに泊まって、朝食が取れて、外食ができてということがどんだけ楽しかったか。

ドイツでは新型コロナウィルスのワクチン接種状況がだいぶすすみ、現時点で2度の接種を終えたのが全体の55%ほど。10万人ごとの7日間における新規感染者数が一時期はドイツ全体で10を切るようになったことでだいぶ緩和政策が進んでいる。旅行も大部分で許可がされている。

夏休みはバカンスの季節。みんな一斉にいろんなところへ休暇へ出かける。僕らにしても日本に帰られるなら帰りたかったけど、今の状況ではとてもじゃないけど帰れない。2度のワクチンを打って帰ってもほとんど自由には動けない。加えてのオリンピック。2週間自分たちの実家に閉じこもるだけに帰るのはあまりにも寂しい。

それならイタリアかスペインの海に行きたいなぁと思ったりもしていた。周りの知人・友人の中には「待ってました!」とばかりにスペインやイタリア、ポルトガルで休暇を過ごそうとしている人も多いけど、現地の感染状況が少しでも変われば、また帰国後の隔離が待ち構えることだって普通にあり得るし、実際そうなってきている。

なので今回はドイツ国内で子どもたちのしたいこと、僕のしたいこと、奥さんのしたいことをバランスよくまとめた形で家族旅行をしようということになった。メインとなる目的は次の3つ。

《シュプレーバルト地域でカヤックに乗る》《トロピカルアイランドでプール三昧》《ベルリンで買い物》

今回はそんな家族旅行を写真とともに振り返ってみたいと思う。

▼ 7月28日(水) ライプツィヒへ移動

子どもたちの学校はこの日が終業日。秋スタート夏終わりのドイツではここで学年終わりだ。次男は4年制の小学校を卒業することになった。卒業式はコロナの影響で保護者は参加できなかったのは残念だけど、クラスのみんなとのお別れ会を先日行い、男の子たちはみんなそのままテントでお泊りもした。いろんなたくさんの思い出を胸に、彼は新しい扉を開いていく。

午前中に二人とも帰ってくることになっていたので、午後一で旅行へ出発。この日は5時間ちょっと電車に乗ってライプツィヒまで移動。ドイツ版新幹線ICEに乗るのはほぼ1年半ぶり。車内ではマスク着用が義務だけど、さすがにドイツでもマスクをつけての生活が日常化しているために、長時間マスクをつけ続けることにもだいぶ慣れてきているようだ。僕は車内ではやり残していた執筆の仕事を一つ仕上げた。

駅前のホテルにチェックインし、街中のハンバーガーショップで夕食。子どもたちおススメの手作りハンバーガーのチェーン店だけどすっごくおいしかった。

ホテルに帰って明日からの旅行へそれぞれ思いを巡らせながら就寝。

▼ 7月29日(木) リュッベナウでペンギンと泳ぐ

ゆっくり眠って朝一で移動。ここから最初の目的地であるリュッベナウは本来電車で1時間半ほどだったけど、途中に工事が入っているために1時間余計にかかるという。

ローカル路線を乗り継いでえっちらこっちら。子供らが大きくなり、荷物を運んでくれるのがとても助かる。

カラウというちーさい駅でレアルマドリードのサッカーキャンプ参加者募集を発見。いろんなトップクラブがサッカーキャンプやらサッカースクールをドイツでも日本でも、それこそ世界中に展開しているのは知ってるし、そこで得られる経験にはかけがえないものがたくさんあるだろうけど、でもサッカーを窮屈なものにはしないでほしいなといつも思っている。

1つのボール、2つのチーム、2つのゴールさえあれば、どこでも誰とでもできるのが何よりのサッカーの魅力のはずなのだ。

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