中野吉之伴フッスバルラボ

【ドイツ便り】今週のブンデスリーガ全日本人選手チェック!ピックアップは室屋成。ドイツサッカーへ相当順応。昇格に向けての切り札になれるか

▼ 1部:20節
【フランクフルト:9勝9分2敗 41得点29失点 4位】
対 ホッフェンハイム 3-1 〇
★ 鎌田大地/19試合出場
トップ下2枚の一角でスタメン出場。まず先制点の起点に。長谷部がヘディングで競り勝ったボールをダイレクトで相手ボランチとDFラインの間にきれいに通す。パスを受けたユヌスが左サイドのコスティッチへ展開し得点へ。ただ失点シーンでは鎌田からユヌスへのダイレクトパスをカットされたところが起点となってしまったのはもったいないが、64分にチーム3点目となるゴールを演出した右サイドから左サイドへのワイドで正確で鋭いサイドチェンジは素晴らしかった。そのほかにも多くのチャンス演出に関わり、守備でも精力的に奮闘。83分までプレー。

★ 長谷部誠/16試合出場
キャプテンとしてアンカーでスタメン出場。先制点の場面ではホッフェンハイムMFルディにヘディングで競り勝ったボールを鎌田がつないだところが起点となった。失点シーンでは味方のボールロストでカウンター状態だったとはいえ、相手FWベブーとの1対1で突破を阻止することができず。それ以外は味方の動きで生じるスペースをインテリジェンスのある動きとポジショニングでスムーズに埋めていた。73分までプレー。

【ウニオン・ベルリン:7勝8分5敗 34得点25失点 8位】
対 マインツ 0-1 ●
★ 遠藤渓太/8試合
ベンチスタート。81分からインバルトセンと交代で出場。54分にDFシュロッタ―ベックが2枚目のイエローカードで退場となり1人少なくなっていたウニオン。左サイドから変化をつけようとしたが、好機を演出することはできなかった。難しい展開だったが、それでもロングボール後のセカンドボールへもう少し関われるようになれたら、監督は起用しやすくなるのではと思った。チームが4試合連続未勝利なので、スタメンチャンスもまた出てくるはず。

【シュツットガルト:6勝7分7敗 37得点34失点 10位】
対 レバークーゼン 2-5 ●
★ 遠藤航/20試合出場
キャプテンとしてアンカーでフル出場。この日はチーム全体として出足が遅く、大事な競り合いのシーンではほとんどレバークーゼン選手に負けてしまう。スピードのある選手を多くそろえる相手の特異な形を許して振り回されたために遠藤も苦戦。後半3バックのセンターにポジションを下げ、安定感を取り戻そうとするが、カウンターから連続失点。それでもチーム2得点目の場面では中盤へドリブルで持ち上がり、相手マークを交わして味方にパスをつけたのは大事な起点となるプレーだった。

【ブレーメン:5勝7分7敗 24得点27失点 11位】
【ビーレフェルト:5勝2分12敗 16位】
ブレーメン 対 ビーレフェルト 激しい降雪のため中止。3月に延期が濃厚。

▼ 2部20節
【ハノーファー:9勝2分8敗 31得点22失点 6位】
対 ブラウンシュバイク 2-1 〇
★ 原口元気/20試合
トップ下でフル出場。相手に先制点を許す展開のなか、26分にチーム最初のシュートに持ち込む。ペナルティエリア右上付近でパスを受けるとうまく体で相手をブロックしながら、中に持ち込み左足シュート。同点ゴールの場面では室屋からのクロスにファーポスト際で飛び込むと、こぼれ球にいち早く反応し、後ろから上がってきていた左SBフルトへパス。そこからのクロスをMFスリマニがヘディングで消えた。88分に途中交代。

★ 室屋成/19試合
右サイドバックでフル出場。足場の悪いグラウンドながら、激しい競り合いの連続で存在感をアピール。右サイドで相手と正対するとドリブルからうまく抜け出して好クロスでチャンスを演出。先制点の場面では室屋からファーポスト際への鋭くクリアのしにくいボールを入れたことが得点につながった。

【デュッセルドルフ:9勝5分6敗 28得点26失点 7位】
対 キール 0-2 ●
★ アペルカンプ真大/14試合出場
太もも裏の肉離れで戦線離脱中。負傷欠場している間、チームは4試合連続未勝利で2連敗。特に攻撃陣は3試合でわずか1得点と低迷しているだけに、アペルカンプ欠場がネガティブに影響している。攻撃チャンスを作り出すうえで、変化をつけられる選手がいないのは痛い。

【ザンクトパウリ:5勝7分8敗 31得点37失点 14位】
対 ザンドハウゼン 2-1 〇
★ 宮市亮/0試合出場
膝の負傷からの復帰を目指しリハビリ中。チームは残留を争う直接のライバル相手に貴重な勝利。順位を一つ上げている。夏にシャルケから移籍してきたブルグシュタラーが2試合連続ゴールと、ここにきてようやくチームにフィットしてきているのは大きな好材料。

▼ 今週のピックアップ!:室屋成

室屋成のプレーに迷いがない。

試合映像を見ていると本当にそんな印象を受ける。やるべきことが整理されているから、出足が鋭い。自分の管轄内にいる相手選手との距離を測り、パスが出てくると一気に詰める。一発で交わされようにしながら、でも足を止めずに体をぶつける。キープしようとする相手に足を絡ませて奪い取る。

ドイツサッカーへ確かに順応してきていることを見せてくれている。

距離を置いて待つのではなく、距離を詰めて自由にプレーさせない。それがドイツサッカーにおけるツバイカンプフ(競り合い)の基本だ。

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