小さい子どもたちからもできるようなロンドのルール設定やバリエーションについて考察してみた
「ロンドって何のためのトレーニング?」というコラムを先月こちらで紹介させてもらった。いくつかのポイントに注意するだけで、ボール回しの遊びから非常に質の高い戦術練習へと姿を変える。今回はさらに、できるだけ小さい子どもたちからもできるようなルール設定やバリエーションについて考察してみた。ぜひ参考にしてほしい。
【2対1からスタート】
前回のコラムでグリットの作り方が大事だということをまず指摘した。
「パスをある程度はつなげる、ディフェンス選手もある程度は取り返すチャンスがある、自分たちのトレーニングになるだけの間合いというのを自分たちで把握し、自分たちで設置する。この間合いの感覚をわからないと、練習においても、試合においても、距離感がうまく取れずにミスを連発する要因にもなる」
ただだからといって、サッカーを始めたばかりの子にはボールをトラップ・コントロールして、パスを出そうという動作そのものを同時に、そして連続して行うのはとても難しい。だからまずはDF役がボールを取れる場所を制限する方がいい。そうすることで子どもたちはボールを止めて、運んで、判断するための十分な時間を取ることができる。
そう考えると、サッカーを始めたばかりのころは「2対1でDFはライン上だけ動くことができる」くらいから始めてみたらいいのではないだろうか。パスを通すためにはどうしたらいいかを考えるうえでも大事な一歩となる。
(残り 2471文字/全文: 3067文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ