中野吉之伴フッスバルラボ

【対談】池上「ミゲルがいい言葉を言ってたけど、『2秒先に何が起こるかを考えながらやろう』と。それはおもしろいなあと」

▼ 池上さんとの対談Vol.3

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中野 僕は次男が所属するチームのコーチとして小学1年生の頃から見てますけど、いわゆる日本でやられている向かい合ってのパスとかの基礎練習みたいなことはこれまで1度もさせたことないです。

でも、みんなキレイにボールを蹴りますよ。シュート練習や1対1の練習が中心で、あとはミニゲームばっかり。『パスを出して、またもらってシュート』などの練習メニューがあるだけで違う。パスもあるし、シュートもあるし、もらうときの動き出しとかもちょっとずつ入れていく。

そういう練習メニューは次のミニゲームでも使えたりしますから。ディフェンダーを一人入れるだけで変わってきますしね。

池上 コーンドリブルは?

中野 コーンドリブルは…うーん、それだけではやらないです。リレー形式で何かちょっとレクリエーション要素を入れるか、シュートや1対1につなげる形で入れたりはします。

うちの監督だとたまにコーンドリブルを練習でやることもありますけど、やって10分ですかね。日本はやるところはずっとやっている印象がありますが。

池上 延々とやっているチームもあるよね。

中野 コーンドリブルを1時間とかやっているところもあると聞いたことがあります。『インサイドタッチだけで』『次は足裏タッチでやります』って。

池上 だからいつも言うんだけど、『試合に使える技術にはならないんですよ』って。だって、試合中に相手のディフェンスがコーンのように止まっているわけがない。同じリズムで来てくれるわけでもない。

中野 コーンドリブルがいいか、悪いかというわけではなくて、そこばかりに時間を使うより、もっと対人で、ゲーム形式でやった方がプラスになりますよ、という話で。

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