中野吉之伴フッスバルラボ

中野「息子さんがどんなスピードを持っているのか、それを生かすために何を伸ばせばいいのかを考えてみる」

▼読者からの質問3

香川県高松市のイベントにて、2年連続で講演会に参加した者です。

うちの次男は、6年後期の地区トレでも背の高さと足の速さで落ちました。そのとき、「技術とサッカー感だけをみたら合格だけど」と言われました。そして、Jの下部組織でも「足が遅さ」で落とされました。

いまの日本サッカー協会は「背が高くて、足の早い選手?」を求めているのでしょうか。技術がなくとも、サイズとスピードのある選手は「技術はあとからついてくるもの」として捉えていて、うまい子にまじれば自然とうまくなると考えているのかなと想像しています。

成長期の小学生時代から背の高さを求めることをどう思われますか?

 ▼中野からの答え

背の高さと足の速さで落ちた。サイズとスピードのある選手はあとから技術が身につく。

成長期の小学生時代から背の高さを求めるべき?

サッカーにスピードは大切です。レベルが上がるほど、確かにスピードが要求されるというのは事実ですし、ブンデスリーガクラブの育成において「スピード」は評価基準の一つになっていることが多いです。

では、求められる「スピード」とは何でしょうか?

まず、サッカーにおけるスピードとは何かを考える必要があります。単純に走るスピードといっても一歩目のスピード、5mでのスピード、10mでのスピード、30mでのスピードとそれぞれの選手で特徴は違います。

・ボールを扱う際に体が反応するまでのスピード
・複合的な動きを連続で行うスピード
・判断を変更した際のリアクションスピード…etc

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