中野吉之伴フッスバルラボ

サイドから攻撃するのはなんで?メリット、デメリットを理解したうえでチャンスメイクにいかしていく

▼今回は、U11年代におけるチャンスメイクについて考えてみたい。

チャンスメイクとは、シュートチャンスを作り出すためのプレー。そして、シュートチャンスを作り出すためには、「どこかで狙いをもって相手守備に対し、有利になれる状況を作り出す」ことが必要になる。以前「初心者コーチのためのサッカー分析講座vol.1」でも取り上げたが、統計学上ゴールの確率が一番高いのはペナルティエリア内、特にゴールエリアの角やペナルティマーク辺りからのシュートだ。

では、このエリアに侵入するための手段は何があるだろうか。大まかに考えると、次の3つが挙げられる。

1.サイドからの攻撃
2.センターからの攻撃
3.こぼれ球からの攻撃

まず今回は、サイド攻撃から考察してみたい。サッカーでは、ゴールのある中央の守りを分厚くすることが基本だ。そのため、比較的にサイドでは余裕をもってボールを受けて「起点」を作ることができる。

ドリブルはサイドアタックにおける大事な武器だ。突破するために気をつけるべき点は、スピードの変化、リズムの変化、方向の変化の3つ。いつも同じスピードで仕掛けるのではなく、遅いスピードから急にスピードアップできるといい。仕掛けるタイミングをズラすには、常に一定のリズムでボールを触るのではなく、「トン、トン、トン、トン」と触るのではなく、「トン、トン、トーン、ト、トーン」というように時折速かったり遅かったりするリズムでのコンタクトを織り交ぜると、相手は対応が難しくなる。ただ縦方向だけにボールを動かしたりせず、横や斜めの動きを入れながらドリブルすると、相手からすると守りづらい。

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