U9年代から段階的に攻撃時のメカニズムの理解を深めるため、子どもにどうアプローチすべきかを指導者は整理しておかなければならない
▼ サッカーのメカニズムをジュニア年代に持ち込むのは難しい。
【チームがボールをコントロール】
1.ビルドアップ
2.ゲームメイク
3.チャンスメイク
4.ゴールメイク
指導者が覚えたての専門用語をピッチに向かって放り込んでも、子どもたちはただ混乱するだけだ。だから、各年代別にそれぞれの要素をどのように捉えて落とし込むべきかのガイドラインが必要になる。
3月特集「ドイツの年代別指導とは」において各年代の性質や特徴、トレーニングの注意点をまとめたが、今回はその上で「サッカーメカニズムの理解」に焦点を絞り、次の年代に分けて考察していみたいと思う。
・〜U9年代(9歳まで)
・U11年代〜(10歳以上)
U9年代は、まだ5人制という少人数で基本的なメカニズムを学ぶ最初の段階だ。次にU11年代以降はそれをベースにより踏み込んだサッカーメカニズムの理解が求められる。
子どもの成熟度を考える上で、ドイツでは10歳という年齢が一つのラインとして捉えられている。それは身体的、精神的な成長と大きく関わっているからだ。
そして、子どもたちに説明する方法も非常に大事だ。
言葉だけでは、やはり難しい。戦術ボードを使うと少し理解しやすくなるが、小さい子はまだ盤上の駒とピッチ上の自分とをうまく同一視できない。そう考えると、映像を使うのが一番わかりやすい。
スマホやタブレットで数分でも録画して、時間がある時にゆっくりと映像を一緒に見ながら、1〜2つのポイントだけを指摘する。それより多くなると話が頭に入らなくなるからだ。
何より子どもたちはシンプルに「自分たちのプレーを見るのが好き」なので、その時間を楽しませる方がモチベーションアップにもつながるだろう。そのように伝える工夫も指導者の腕の見せどころだ。
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