お父さんコーチ向け指導実践で強調された点とは?「トレーニングとは教えられたとおりにやることが大事なのではない」
▼初心者向けの指導者講習会で聞いたトレーニングにおける基本中の基本
今回インストラクターを務めたマティアス・カンマークネヒトが「実践指導の中で、どのような点を強調していたのか」を紹介しつつ、その講義の内容を補足していこうと思う。
【アップ】
『基礎技術』と『認知判断』を組み合わせたもの。4色のマーカーでグリッドが分けられ、異なるビブスを着た3チームの選手がその中でプレーする。あらかじめコーチから出された1〜4の課題をやりながら、コーチからのコマンドでそれに応じたリアクションをする。簡単な課題から始め、難易度を少しずつ上げていくのがドイツでは一般的なやり方だ。それぞれの時間は2分程度。
1.右足ドリブル→左足ドリブル→両足交互でドリブル
説明:コーチが色をコールすると、同色のビブスを着たチームはその色のマーカーに移動。
2.インステップタッチでドリブル→足裏を使ってターン
説明:コーチが色をコールすると、同色のビブスを着たチームはその色のマーカーに移動。ただし、同じマーカーには一人しか移動できない。
3.またぎフェイント→90度ターン
説明:コーチが数字でコール。例えば『1=青』、『2=赤』、『3=黄』。該当色のビブスを着たチームは、それ以外の色のマーカーに移動する。ただし、同じマーカーには一人しか移動できない。
4.リフティングを3回し、落ちてくるボールを止めずにスペースにワンタッチで運ぶ
説明:コーチが数字でコール。例えば『1=青』、『2=赤』、『3=黄』。該当色以外のビブスを着たチームがは、それ以外の色マーカーに移動する。ただし、同じマーカーには一人しか移動できない。
5.リフティングを3回し、落ちてくるボールを止めずにスペースにワンタッチで運び、ターンする
説明:コーチが『色』か、『数字』か、『ホップ』かでコール。色の場合は、同色の選手全員が同色のマーカー1か所にまとまる。数字の場合は、該当色以外の選手がマーカーに移動する。ただし、同じマーカーには一人しか移動できない。『ホップ』といった場合は、全選手が自分の色以外のマーカーに移動する。ただし、同じマーカーには一人しか移動できない。
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