【4/9 鹿児島ユナイテッドFC トレーニング後相馬直樹監督 コメント】
【4/9 鹿児島ユナイテッドFC トレーニング後相馬直樹監督 コメント】
2025.4.9 ユニータ
「スザーッ!!」
朗らかな陽気に包まれたユニータに響いた音だ。
直後に、選手・スタッフをはじめ、見学に来ていたサポーター、取材に来ていた報道陣からもドッと笑いが巻き起こる。
今日のトレーニングメニューであったミニゲームは、それぞれのチームに勝敗をつけ、順位を明確にした。
そこで最下位になったチームには罰ゲームがあり、その一幕で聞こえてきた音だ。
音を出した主は、福田望久斗選手。
前節長野戦で2ゴールを挙げたヒーローだ。
今日のトレーニングでも、折に触れて見せてくれるスター性を垣間見せてくれた。
罰ゲームは、選手が2つのボールをそれぞれ離れた位置に全力疾走で置いてくるもので、置いたら即座に今度は同じ手順で回収してきてゴールというものだ。
福田選手はボールを回収する手順を間違えただけでなく、最後は尻もちを付くように足を滑らせゴールしたことが、会場の笑いを誘ったのだ。
一見するとレクレーションのような話だが、このメニューには明確な意図があった。
それは「勝ちにこだわる」ということ。
実際、練習中に印象的なシーンがあった。
ここでも福田選手。
黒ビブスチームだった福田選手側のゴールにボールが吸い込まれていく。
最後まで守備をあきらめなかった福田選手が、少し乱暴に自ゴールに飛び込んでいき、思わず出た「くそっ」という言葉。
ややピリッとする瞬間でもあったが、間髪入れずにコーチから「望久斗、それでいいよ!」の声。
最後までファイトをあきらめなかった福田選手を、称賛する声だった。
そんな楽しい雰囲気も、戦う雰囲気も両立するトレーニングの中で、相馬監督は勝利にこだわることの中から出てくるものに対して、アプローチしていきたい明確な意図を語ってくれた。
トレーニング後の相馬直樹監督のコメントをご紹介します。
【相馬直樹監督】
Q.今日のトレーニングでは、ミニゲーム前に“勝ちにこだわる”、そして切り替えという言葉を選手に伝えておられました。その上で、ミニゲームご覧になって何を感じられましたか?
勝ちにこだわる。難しいですね、いろんな意味で。やっぱり真剣になればなるほど、感情が動く部分があって、ゲームの流れが出ているのが見えて。だからこそこだわる部分というのは、出してくれてたかなとは思っています。こだわるからこそ、負けてるチームはイライラが出てきたり、でも実際の試合ではそうじゃいけないから、そういう時こそね、冷静にチームの力が上がるようなことっていうのも必要だとも思います。シーズンはいつもいい時ばかりじゃないので、そういうことを含めて、それでも勝ちにこだわるというのは、今日も出してくれたかなと思います。
Q.終わった後、罰ゲームをして、でもみんなからも笑顔が出ていて、本当にチームの雰囲気がいいように感じました。監督の目から見て、今チームの雰囲気はどのように感じていますか?
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