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【#カゴサカ新加入選手応援企画vol.3 】『全ては鹿児島のために』ー。泉森涼太が4年ぶりに鹿児島で成長した姿を示す

#カゴサカ新加入選手応援企画vol.3

『全ては鹿児島のために』―。泉森涼太が4年ぶりに鹿児島で成長した姿を示す

 

2017年11月、全国高校選手権鹿児島県予選決勝。当時清水エスパルスに入団が内定していた神村学園のFW髙橋大悟選手と、横浜F・マリノス入団内定のCB生駒仁選手を擁する鹿児島城西の戦いに、全国のサッカーファンは熱視線を向けていた。

 

PK戦にもつれ込んだ伝統校対決。勝利の女神は神村にほほ笑んだ。鹿児島城西のゴールを守っていたのがGK泉森選手だ。忘れがたい一戦から4年。感謝、悔しさ、嬉しさ…様々な思いが詰まった鹿児島の地で、プロキャリアのスタートを切る。

 

「全ては鹿児島のために」がモットー

 

出身は大阪府。中学時代、クラブチームの遠征で鹿児島城西高校と対戦した際声をかけられたのがきっかけで、高校3年間を鹿児島で過ごした。「高校時代お世話になって、成長させてもらった鹿児島からのオファーはすごくうれしかったです。縁があるのかな、と思いました」。高校時代の恩師や関係者からも喜びの電話があったという。「モットーは、『全ては鹿児島のために』です。今まで携わってくれた人に勝利で恩返しするために鹿児島に来ました」と強い意志を見せる。

 

3年間の思い出を尋ねると、「風邪をひいたときに寮母さんがうどんを作ってくれて、そのうどんがめちゃくちゃ美味しかったという思い出があります!」と目尻を下げた。まさか「うどん」が最初に出てくるとは…。思わずクスッと笑ってしまった。

 

 

成長に貪欲な姿勢

 

持ち前の1対1の勝負強さや、チャンスをつくる精度の高いロングフィードに加えて大阪体育大で磨いたのは足元の技術だ。キャンプ期間中は、GKの先輩である大西勝俉選手や白坂楓馬選手に「今のプレー、どうでしたか?」と積極的にアドバイをもらったという。「常にいい準備をして、先輩の良いところを盗みながら自分の長所を100%以上出さないといけないと思います」とスタメン獲得に闘志を見せる。

 

本格的にサッカーを初めた小学1年生からGK一筋の背番号1は「1年目から試合に出て貢献し、失点ゼロでチームを勝たせられるGKになることが目標です」。成長に貪欲な姿勢が、鹿児島をさらに活気づけるだろう。

 

オフの過ごし方

 

「鹿児島の温泉は源泉だし、安いし、とても楽しみです。コロナが落ち着いたらまた行きたいです」とはにかむ。

 

サウナでサッカーのことを考えるのか、聞いてみた。「あまり考えないですね。でも、無心でもないんですよ。熱さに耐えています(笑)メンタルづくりですね」

 

 

心身ともに成長した姿を、4年前悔しさを味わった鴨池(白波スタジアム)で見られる日は、そう遠くないはずだ。❝第二の故郷❞鹿児島で輝くための好スタートを切っている。

 

 

(取材・文 平田美優)

 

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