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【ニュース】JリーグとDAZNの新たな放映権契約を締結。「僕らの成長戦略はDAZNさんにとっても同じ方向を向いて一緒に進んでいけますよねという事を、今回の契約で確認できた(野々村チェアマン)」

3月30日、JリーグとDAZNの新たな放映権契約についてリリースされ、WEB上で記者会見が行われた。

会見の冒頭、野々村チェアマンは、DAZNとの契約について変更点について次のように説明した。


○野々村芳和チェアマン
DAZNさんとJリーグでの契約関係の中でどうやったらWin-Winになっていくのかを元に一年間話し合ってきました。
変更点から言えば、地上波での扱いをJリーグとしてはより増やしていかないと、やっぱり新たなファンの獲得というのはなかなかか難しいと僕自身ずっと思っていました。この辺が欧米と日本のサッカーを取り巻く環境とかメディア環境も違う中で、今のやり方ではなかなか成長できないんじゃないかという話をずっと重ねてきました。

 

①テレビ地上波放送の扱い

DAZNさんにとってもしっかりとプラスになるような形を目指していく中で、地上波での特にローカルでの放送枠を増やしていこうという事を契約の中で両者が納得して進める事ができるようになりました。

DAZNさんとの話で行くと、試合の放送という事になりますが、その他のサッカーを扱ってもらうような露出を、媒体を問わず圧倒的に増やしていく事をJリーグとしては成長戦略として考えています。そのへんがやりやすくなるというかお互いに納得した上で今回の契約を獲得できたのかなと思います。

②J3リーグの放映

その中でJ3の放送もそうなんですが、これはJ3が全試合見られなくなる事では全くなくて、今年はDAZNさんのプラットフォームの中でJ3が全試合見られますし、なおかつ全部の試合を地域で中継することも可能になる事から、これからどんどん伸びていかないといけない地域のクラブが多くの露出を地域で獲得できる事につながっていくのかなと。そのへんも獲得できた大きなポイントなのかなと思います。

③より柔軟なレベニューシェアのスキーム

レベニューシェア(成功報酬型の契約形態)については契約の中身に関する事なので多くの話はしませんが、日本のサッカーがより多くの人たちに興味・関心を持ってもらって、もう一歩進んだ形でサッカーに関わってくれるような人たちを増やすことを考えた時に、今この日本で取らなくてはいけない手法や考え方を、この一年間DAZNサイドと話してきて、ようやく合意に至りました。

それぞれの地域で圧倒的に露出を増やしてファンを拡大する事は、JリーグにとってもDAZNさんにとってもすごくポジティブな事になるのかなと思っています。トップクラブを作っていくという意味合いにおいても、海外の先を言っているようなリーグからしても、トップクラブの成長が放映権の価値につながってくると思うので、このへんは僕ら(Jリーグ)の成長戦略はDAZNさんにとっても同じ方向を向いて一緒に進んでいけますよねという事を今回の契約で確認できたと認識してもらっていいのかなと思います。

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