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【ニュース】JリーグとNPB合同の新型コロナウイルス対策連絡会議を開催。「次の段階としてアフターコロナやコロナ前の世の中にどう戻していくのかということを、先生方に少し話をしてコメントをいただきました(野々村チェアマン)」

10月31日(月)、JリーグとNPB合同の「第66回 新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、会議後にWEB上で記者会見が行われた。

会見には感染症専門家の賀来満夫 座長(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授)、三鴨廣繁 氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)、舘田一博 氏(東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授)とNPB(日本プロ野球組織)斉藤惇コミッショナー、野々村芳和Jリーグ チェアマンが出席した。

会見での出席者の主なコメントをお届けしています。

野々村芳和
〇野々村芳和Jリーグ チェアマン
Jリーグは終盤戦を迎えて、11月20日が最後という事になります。先日ルヴァンカップの決勝で約4万人のお客様を迎えて行うことができて、ここまで専門家の先生方からいろいろと教えてもらいこの会議で蓄積してきたものをしっかりと出せたんじゃないかと思います。お客様の対応もすごく協力していただいた中で、いい雰囲気を作っていただいたと思います。改めていろいろな方々に感謝したい思いになりました。

今日の会議ですが、来シーズンのコロナ対策をどうしていこうかというような話をさせていただきました。この3年間でクラブに様々な知見が蓄積されてきていますし、ワクチンの効果やコロナ重症化のリスクなど、コロナについて知ることができているので、次の段階としてアフターコロナやコロナ前の世の中にどう戻していくのかということを先生方に少し話をしてコメントをいただきました。

具体的には、選手に対しては検査に頼らないような感染対策へシフトしていくと。定期検査を廃止しながら当然ながら健康観察を継続して、有症状の場合に検査をしていくと。かつ、管理ツールをリーグとクラブ間で持ちながら、地域の流行状況やクラブの状況をしっかりと管理できるようにして、利便性を高めた上で早急に対策をできるような体制を整えていこうという事が1つです。

もう一つは大会の試合運営に関しては、原則としては当然ながら政府のイベント開催の方針に従うことになるわけですが、状況に応じて来場者の声出し応援をどうするのかとかマスクの着用がどうなっていくのか、これから第8波がどうなるかにもよるのですが、そういった状況を勘案しながら詳細は詰めていきたいなと思っています。これはまた決まったら改めてお伝えしたいと思います。

最後にもう一つ、3年間続けてきて2週間に1回続けて行ってきたこの専門家会議ですけど、いろいろな勉強をさせてもらいながらもう1つのチームとしてやってきました。各球団や各クラブでチームがいろいろなことができるようになってきたことも含めて、2週間に1度のこの会議自体は一旦今シーズンで終了させていただこうと、先生方と話をして決めています。
具体的にあと2回あるわけですが、とはいえ今後何が起こるかわかりませんし、新たに再拡大する可能性もありうるし、新たなパンデミックの時にどう対応していくのかという事については先生方に引き続きご協力していただき、この3年間積み上げてきた事に次にどう生かしていくのかということについてまとめることも含めて、今後も引き続き協力いただくことになるかと思います。
改めて専門家の先生方には感謝申し上げたいですし、また11月末の会議自体が最後になるので、その時にコメントさせていただきたいと思います」

斉藤惇
〇斉藤惇コミッショナーー
野球の方は、昨日の日本シリーズ第7戦で今季終了させていただきました。7戦とも各球場とも入場券が買えないくらい満員が続きましたし、観客のみなさんも見てもびっしりとマスクをしてびっしり入っていますし、選手たちもダッグアウトに入るとマスクをする形で何とか無事に終了することができました。
これはもちろん、スタッフ・関係者のそれぞれの大変な気の使いようというか、そういったおかげだと思います。基本的には、3年前に3人の専門家の先生方と我々でスタートさせていただいた、感染医学と我々の協働体制を敷いてまいりました。いろいろな問題にぶつかっては専門官の先生方の意見を賜りながら、そして先生方もいろいろな分野の先生方に入っていただき対応できましたし、球場で感無量の気持ちで観客席を眺めていました。本当にいろいろなご協力をいただいた先生方に厚く御礼申し上げます。

楽しい人間の生活の裏には、常にペストやコレラといった(病気の歴史があります。)、歴史上の本では何千万人死んだとか戦争のきっかけになったとか、あるいはアフリカで奇病が流行っているらしいとか思っていた矢先に、(新型コロナウイルスが)中国で発生した途端に我々の目の前に現れたと。これは我々にとっての大変な試練でした。その中で皆さんと協力しながらなんとかある程度まともな生活の方へ来れたと、先生方の指導の賜物だと思っていますので、改めて感謝申し上げます」

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