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クラブライセンス制度についてのおさらい~2023シーズンに関するJリーグクラブライセンス判定結果発表および説明会(1)~

2022年9月28日、2023シーズンに関するJリーグクラブライセンス判定結果発表および説明会が開催された。

会見にはJリーグクラブライセンス事務局の大城亨太クラブライセンスマネージャーが出席し説明を行った。
今回から数回に分けて、クラブライセンス判定結果についてみていきたい。


○大城亨太 Jリーグクラブライセンスマネージャー
本日は2023シーズンに関するJリーグクラブライセンス判定の概要ということで説明させていただきます。
主なトピックスは3点となります。

2023シーズンに関するJ1クラブライセンス判定結果説明資料

1点目ですが、昨年度までJ1・J2ライセンスがAFCクラブライセンスということで運用していましたが、今年からJ2ライセンスを切り離して、AFCクラブライセンスはJ1ライセンスのみとして運用して、J2・J3ライセンスは国内の制度として運用することになりました。ですので今回の発表もJ1ライセンスのみとなります。

2つ目、今年J1ライセンスを申請いただいた46クラブ全てにJ1ライセンスが交付されるという結果となりました。昨年度から岩手が新たに取得という形になっています。

3点目はスタジアムの件です。
金沢、広島、長崎で新しいフットボールスタジアムの建設工事が着工されましたので、いずれのクラブもB等級基準未充足の制裁の対象外となっています。

トピックスとしては以上3点となります。

制度の概要について少し説明させていただきます。

2023シーズンに関するJ1クラブライセンス判定結果説明資料

まずJ1ライセンスがAFCクラブライセンスとして今年より運用を行っております。ただ、一番下に記載しているように、ACLの日程が変更したことに伴って、2023-24シーズンのACLに出場するためのAFCクラブライセンスは、AFCからの指示で2023年の5月に改めて判定会議を行わないといけないという形になっています。ですので今回J1ライセンス次の参加資格を持っているわけではなく、ACLの出場資格については改めて5月に判定を行う形となっています。

2023シーズンに関するJ1クラブライセンス判定結果説明資料

決定を行う機関はFIBと上訴期間のABです。FIBは10名の先生で構成されています。クラブ数も多いこともあり、判定会議においては3名の先生×3班に分かれて判定会議をおこなって、最終的に全体会議にて10名全員の先生方が集まって審議して最終的な判定を行っています。ABの先生方も弁護士と公認会計士の方5名にご準備いただいています。

2023シーズンに関するJ1クラブライセンス判定結果説明資料

J1ライセンスについては、Jリーグから完全に切り離された第3者機関で審査を行う形となっていますので、Jリーグの外側にFIBとABが設置されています。
審査員の任命自体は理事会が行いますが、審査員の判断に関してはチェアマンであっても不服を申し立てられないという制度になっています。

主なスケジュールです。

2023シーズンに関するJ1クラブライセンス判定結果説明資料

例年通りですが、クラブの財務情報が出てくる1月からコアプロセスがスタートして、段階的にいろいろとありますが6月末が申請書類の提出期限となります。9月に判定会議を行って、本日その内容について発表させていただく形となっています。

(2)へ続く

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