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【ニュース】第55回新型コロナウイルス対策連絡会議を開催。今週末の声出し応援の実証検証について「クラブとリーグとサポーターで協力して次のステップに進めるようにゲームを行っていきたい(野々村チェアマン)」

6月6日(月)、JリーグとNPB合同の「第55回 新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、会議後にWEB上で記者会見が行われた。

会見には感染症専門家の賀来満夫 座長(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授)、三鴨廣繁 氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)と舘田一博 氏(東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授)、NPB(日本プロ野球組織)斉藤惇コミッショナー、野々村芳和Jリーグ チェアマンが出席した。

会見での出席者の主なコメント(抜粋)をお届けしています。


○野々村芳和Jリーグ チェアマン
(冒頭、音声ドラブルで聞き取れず、途中からの発言となります)
声出し応援の実証検証について6月11日と12日でステップ1としてやります。

その実証検証をする前に、産総研さんの方でリスク評価していただいております。産総研さんからの公式な発表は6月10日にHPで発表されますが、その内容についても今日の会議の中でも報告がありました。

簡単に申し上げますと、例えば現状の状況、不織布マスクをしていて100%収容で声出しなしで運用している場合と、同じく不織布マスクをして100%収容で声出しをする場合のリスクがどのくらい違うのかを比較すると、今の状態を1とした場合に、(マスクをして)声出しをした場合は1.02ということで、ほとんど変わらないというリスク評価を産総研さんからいただきました。
Jリーグとしてはステップ1の試合で『ある条件』の中でリスクがほとんど変わらないということですが、『ある条件』というのは前を向いてマスクを常にした状態で、それをゲームの中で調査して評価していくことになります。皆さんに守っていただいている状況なら次のステップに進めるよねという事で、週末のゲームで評価していって先のステップへ進めていきたいと考えています。
先ほど1:02という話をしましたが、これが収容率50%で市松模様であればリスクはもっと下がるわけで、1:0.5くらいにリスクは下がると証明していただいています。
繰り返しになりますがクラブとリーグとサポーターで協力して次のステップに進めるようにゲームを行っていきたいと思います」


○NPB 斉藤惇コミッショナー
野球の場合はただいま日本生命セパ交流戦が行われています。おかげ様でこのところは満席状況に近い、もしくは満席の球場が出てきていておりまして、お客様のサポートを大変ありがたく思っています。
選手の方も一生懸命頑張っていまして、またいろいろな方の努力もあり、選手の罹患者がほとんど見られなくなっていますし、お客様の方からも問題があるという事は聞いておりません。従って当面はお客様の方はマスクをしっかりして声を出さない状況で様子を見て、Jリーグさんの検証などを参考にして今後いろいろと考えさせていただきたいと思います。

本日結論が出るかどうかわかりませんが、今先生方と相談しているのはベンチの中でのマスクについてです。段々暑くなってくるので、特にドームではない球場でのベンチ内でのマスクについて。今のところ全部マスクをしていただいていますが、それを少し見直すかどうか。それから検査について、1週間に1回PCR検査をやってもらっていますが、これも回数を少しできれば2週間に1回くらいに変えるような考えを持っています。今後各球団とも相談しながら、最終的に決まりましたら記者会見などでお話をさせていただきたいと思います。

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