Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

【ニュース】第49回新型コロナウイルス対策連絡会議を開催。FUJIFILM SUPER CUPでの当日検査で出た課題について。「これを1万人規模にした時に金銭的な対応、オペレーション&スペースなど、様々な問題が出てくる(村井チェアマン)」

2月21日(月)、JリーグとNPB合同の「第49回 新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、会議後にWEB上で記者会見が行われた。

会見には感染症専門家の賀来満夫 座長(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授)、三鴨廣繁 氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)、NPB(日本プロ野球組織)斉藤惇コミッショナー、村井満Jリーグ チェアマンが出席した。※舘田一博 氏(東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授)は学会出席のため欠席。
会見での出席者の主なコメント(抜粋)をお届けしています。

※画像は前回(2月7日)のものです。

○斉藤惇コミッショナー(NPB)
「Jリーグさんの方は先週の金曜日に開幕を迎えておりますし、我々の方は3月上旬になるとオープン戦が開始されます。
今日はNPBとJリーグから感染状況についての報告や、特にJリーグさんからは(先日のFUJIFILM SUPER CUPでの)ワクチン+検査パッケージの検証実験の報告があり、活発なご討議をいただきました。

改めて先生方からいただいた結論としては、コロナがゼロということはありえないので、ウィズコロナの中でどう生きていくのかということで、マスク、極力早い段階でのワクチン接種(できれば95%以上)、そして検査という3点セット(が大事)。検査もいろいろ工夫して週1回とか週2回とかありますが、PCR検査や抗原検査の組み合わせで、それをしっかりやるしかないということです。外国の例をいろいろと考えると、これに換気とお客さんの間の距離を考えて、野球やサッカーを遂行するという結論です。現実の社会ではこれしかないわけでして、そのための準備をやるということです。

例えば検査キットが足りないなんていうことは、G7の国では考えられないと。アジアの中でもシンガポールやタイでは検査キットがたくさんありますし、無料で大量に配っています。ワクチンにしても、もちろんワクチンを打てばすべて解決するわけではないこともわかっていますが、ワクチンを打つしかコロナを抑える手立てはないわけで、ワクチンを早く徹底的に早めに打っていく施策をやっていただく。これを組み合わせていくことで、スポーツイベントで多くのお客さんに入っていただいてやらせていただきたいと、こういう状況です。

いつも同じことを申し上げていますが、我々としてはそういうつもりでいますし、この後の午後の記者会見では我々のキャンプでの陽性の状況から、沖縄県のまん延防止措置におけるルール変更等々もお伝えしていきたいと思います」

○村井満チェアマン
「Jリーグは金曜日から昨日までで開幕して、J1では9試合、J2では本来11試合のところ10試合を行いました。J2の大分においては、複数人の感染者が出ましたが、保健所当局の濃厚接触者の定義の関係から試合中止を余儀なくされました。
今回の会議では先日の2月12日に行われたFUJIFILM SUPER CUPでの当日検査会場における抗原定性検査の概況について、オペレーションの観点、経済的な観点、今後の課題等の観点について報告させていただきました。

本来ですと大半のエリアではまん延防止措置での上限の2万人までお認めいただくこととなっていますが、これに加えて入場する際の条件として当日検査という内容についてチャレンジしました。なかなか課題も多く、今後の検討の余地も大きいなと感じました」

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