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【ニュース】Jリーグ、全クラブの経営情報を発表。赤字クラブは35クラブ(約6割)、債務超過に陥るクラブは10クラブ(約2割)。昨年10月の見通しからは、赤字クラブ・債務超過クラブの割合は減少。

7月29日、2020年度クラブ経営情報開示に関するメディア説明会をWebにて開催した。
今回の発表では、先行発表で公開されたクラブに加えて3月決算の3クラブ(柏、湘南、磐田)を加えた全56クラブが対象となった。

会見にはクラブライセンス事務局 クラブライセンスマネージャーの村山勉氏が出席し、概要の説明を行った。

Jクラブ個別経営情報開示資料(令和2年度)※PDF
クラブ経営情報開示資料(2021.7.29現在)※PDF

主なトピックスとして発表されたのは以下の通り。

(1)単年度赤字クラブは35クラブ(約6割)、債務超過に陥るクラブは10クラブ(約2割)であった。昨年10月に発表した見通しでは、赤字クラブが全体の約8割、債務超過クラブが約4割であったが、各クラブの損益改善により、その割合は減少した。なお、経営の継続(資金繰り)が困難に陥っているクラブは存在しない。

(2)新型コロナウイルスの影響により、超厳戒態勢でのリモートマッチや厳戒態勢で入場者数を制限して試合運営を行ったことで、入場料収入が前年度と比較し約6割減となった。

(3) それに伴い、試合関連経費やチーム運営経費が減少しているものの、チーム人件費は微減となった。

(4)スポンサー収入については、クラブを支えていただいているスポンサーの皆様のサポート継続により、前年度と比較し約1割の減少に留まった。

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