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【ニュース】第36回新型コロナウイルス対策連絡会議を開催。ACL出場チームからの陽性者について「現在関係者の皆様とゲノム解析等を行って原因分析を行っています(村井チェアマン)」

7月19日(月)、JリーグとNPB合同の「第36回 新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、会議後にWEB上で記者会見が行われた。

会見には感染症専門家の賀来満夫 座長(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授)、三鴨廣繁 氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)、舘田一博 氏(東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授)、NPB(日本プロ野球組織)斉藤惇コミッショナー、村井満Jリーグ チェアマンが出席した。

会見での出席者の主なコメント(抜粋)をお届けしています。

〇村井満Jリーグ チェアマン
「ご存じの通り、一部のチームを除いてJリーグは中断期間に入っています。先日U24日本代表はスペイン代表との壮行試合を行い、いよいよ五輪に向かっていくことになります。
先般のACLからウズベキスタンに参戦していたG大阪と川崎Fから一部陽性者が出ています。現在関係者の皆様とゲノム解析等を行って原因分析を行っています。現在詳細な結果が手元にあるわけではありませんが、これから分析を行っていきます。
総じて、デルタ株の話、そしてワクチン接種の話、水際対策の話など意見交換をさせていただきました。後ほど先生方から各論での話をしていただきますが、現在東京では1000人を超える感染状況でありますので、まさにコロナと共に五輪に向かっていく中での今日の会議となりました」

〇斉藤惇NPBコミッショナー
「プロ野球はおかげさまで、フレッシュオールスター、オールスターで前半戦を無事終了しました。
ここのところ選手からの感染もほとんどなくなっていますし、一時感染した選手たちも非常に元気に活躍しています。我々としては五輪の後に新しい体制をかなり真剣に考えていかないといけないなと思っています。
それはワクチンを打った選手、打てない選手いろいろいますが、その辺の対応ですね。例えば仮に打たなかった選手が感染した場合に、今まで通りのルールであれば打っていた選手も濃厚接触者になるんでしょうけど、それを修正していいのか、少し時間をかけなくてはいけないんでしょうけど、これは社会的な問題にもなるので、真剣にその辺をルール化していきたいと、その準備を急ぎたいと考えています」

〇賀来満夫 座長
「今日は私の方から現在の世界・日本における感染状況について説明させていただきました。
世界では、一旦下がりつつあった感染者数が、再び増加傾向にあると。日本でも再び増加傾向にあること、特に関東圏、あるいは関西圏で増加しつつあること。その背景にはデルタ株の影響も同然あります。デルタ株については、やはり従来株やアルファ株と比べても(感染力が高いので)、人と人との距離を空けていくこと、できるだけ会話をする際にも短くすること、そういった注意が必要ですと話をしました。

また日本では2回接種の方が20%くらいですが、英国・イスラエル・米国などではかなり進んできています。イギリスの新規の感染者数が5万人を超えていますが、重症者数や死亡者数はかなり抑えられています。また日本見ても比較的高齢の方の感染率が低くなっていることを地域アドバイザーの方からもご意見もありました。その理由の一つはワクチンを打っている効果が出ているだろうと。英国・イスラエル・米国の例を見ても、ワクチン接種が進んでいけば重症者数や死亡者数をかなり抑えられる傾向にあるので、ワクチン戦略が非常に重要であると話をさせていただきました」

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