Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

2021年度第6回の理事会を開催。各クラブのワクチン接種の状況について全体の7割強の目途が立つ。「Jリーグもできるだけバックアップを進めていければ(村井チェアマン)」

6月29日、Jリーグの2021年度第6回の理事会が行われ、理事会後WEB上で記者会見が行われた。


〇村井満チェアマン
「6月の定例理事会を先ほど終えました。
後ほど原副理事長から少しコメントをいただきますが、ACLでは日本の4チームが大変困難な状況の中、健闘しています。そういったことを共有し理事会をスタートしています。

また昨日、環境省とJリーグの連携協定の調印式を終えました、またそれを踏まえた形でのトークセッションを小泉環境大臣のほか、中村憲剛さん、Jリーグの特任理事でもあり環境省のアドバイザーで関係を取り持ってくれた夫馬賢治さんとの間で行いました。
いわゆる天然芝で公式戦を行うJリーグにおいて、当然ですが屋外競技となるわけですが、常に環境との裏表の中で実施できます。逆に言えば環境の恩恵を受けてできていると常日頃から感じていました。環境保全に関しては、多くのクラブがホームタウン活動そしてシャレン活動ですでにたくさんの活動を実践していますので、今回のパートナーシップについては大変喜んで参加させていただいた次第です。

トークセッションの場では私の方からどういう思いで環境省と向き合っていくのか、問いがありました。ある意味で中途半端ではなくてしっかりやる必要があると私の方から申し上げました。

というのも一部報道などで学んだことですが、先日チベットの永久凍土を掘ったところで採取した水の中から30種類ウイルスがあり、そのうち28種類が新型であったという報道を目にしたことがありました。まさに今2年間コロナウイルスと我々は戦ってきたわけですが、コロナが収束すればすべてが解決するわけではなく、第2第3の環境問題や気候変動がもたらす様々な災いが出てくる可能性がないわけではありません。

コロナ禍ではありますが、このタイミングで環境対策にも一歩踏み込んでいこうと。これも中途半端な気持ちではなくて全クラブが環境問題に取り組んでいく。例えば、使い捨てのプラスティックスを試合会場では使わないというのも一つの目標としてあるかもしれません。一部報道では2025年くらいまでになればリサイクルコストが下がったり石油製品の代替製品のコストがリーズナブルになってくる見通しがあると聞いています。一定のタイムラインで全クラブで取り組む案件であると申し上げた次第です。2025年までにプラスティックを使わないと合意したニュアンスととられかねない発言ではありましたが、実際クラブとか合意したわけではありませんし、これから環境省との学びの場を通じて深めていきたいと考えている次第です。

またワクチン接種に関しては、質疑の中でお答えしていくことになるかもしれませんが、選手やクラブ関係者が希望すればなるべくできるような体制で取り組んでいきたいと前回申し上げました。実際クラブでも自主的に様々なワクチン接種について関係機関と協議を重ねて進みつつあるようです。これも同時進行ではありますが、Jリーグもできるだけバックアップを進めていければと思います」

また、現在開催されているACLの日本出場クラブの戦いへの所感について、原副理事長が以下のようにコメントした。


〇原博実副理事長
「ACLには出場4クラブが非常にいいスタートを切ってくれています、名古屋は3戦全勝で、出場4チームがここまで7勝1分けということで、非常にいいスタートが切れたと思います、ご存じの通り、オーストラリアのチームが辞退したり、中国のチームは若手中心であったり、出場4クラブだけではなくて他のJクラブも協力してくれて日程変更に応じてくれた、そういう合意がありました。今日の理事会でも話がでましたが、出場クラブに頑張ってもらうために他のクラブもACLに伴う日程変更を飲んでくれた、そのあたりが非常に大きかったと思います。その分出場している4クラブは環境も大変だと聞いていますが、バブルの中でタイやウズベキスタンで、スコールやピッチの悪さなど厳しい環境の中で他のJクラブの分も頑張ってくれているなと思います。中2日で試合が続くので大変だと思いますし、川崎は今日もこれから試合がありますが、いろいろな情報を各クラブから聞いてもACLにかける思いが非常に強いので我々も応援したいと思います。
今回はACLをDAZNで放送してくれることになったので、非常に見やすい環境で多くの人がACLに注目してくれています。相手のメンバーなどもいろいろありますが、相手は関係なしにモチベーション高くやってくれています。残りの試合も頑張ってほしいと思います。

また質疑応答では各クラブのワクチン接種の状況や、第2ウインドーを前にした新規入国に関する協議の進捗状況についての質問について、担当者が回答した。

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