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【ニュース】第32回新型コロナウイルス対策連絡会議を開催。「今までのような対応では不十分な可能性も出てきた。事例をしっかりと見ながら、より強い個人の感染防御も高めていかないといけない(賀来座長)」

5月24日(月)、JリーグとNPB合同の「第32回 新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、会議後にWEB上で記者会見が行われた。

会見には感染症専門家の賀来満夫 座長(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授)、三鴨廣繁 氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)、舘田一博 氏(東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授)、NPB(日本プロ野球組織)斉藤惇コミッショナー、村井満Jリーグ チェアマンが出席した。

会見での出席者の主なコメント(抜粋)をお届けしています。

●村井満Jリーグチェアマン
「今日で32回目を数える連絡会議となりました。
全国的にN501Yという大変感染力が強い変異株が席巻している状況の中で、緊急事態宣言の延長の可否の議論もありますし、ワクチンの大規模接種が始まるわけですが、これが有効に浸透していくのか非常に難易度の高い時期が続いていますが、有効な意見交換ができたと思います。改めて専門家の皆様に感謝申し上げます」


●斉藤惇NPBコミッショナー
「今お話しがありました通り、変異株によって少しステージが変わってきたというか、これまで1年半弱いろいろなデータをベースに、かなり説明性のあるデータを持って当局や自治体と相談してまいりました。ある意味では自信を持ってやってきましたが、今年はここまでで去年罹患した選手くらい罹患していて、状況も変わってきています。今までの対策も非常に重要になりますが、さらにどうしたらいいのか検討していきたいと思っています。
またワクチンがテーマになってきましたが、我々の場合はアスリートとワクチンの関係についても関心を持ってやっていきたいと思います」


○賀来満夫 座長(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授)
「今お二人から話もありましたが、いわゆる変異株が極めて増加してきていて、日本の中でも主流を占めています。日本と世界の状況について、まず共有させていただきました。その中でN501Yからこれからインド株というのも出てくるかもしれませんが、感染が起こってきた時に今までのような対応では不十分な可能性も出てきました。今後も事例をしっかりと見ながら、より強い個人の感染防御も高めていかないといけないと情報共有させていただきました。

また、AIを使ったシミュレーションが出てきましたが、疫学の専門家の方からもそのことについて、ワクチンがある程度1100万回くらい打つことができれば、変異株にもかなり対応していける可能性があると先ほど情報共有されました。

またワクチンにどうやって打っていくのかということですが、プロ野球・Jリーグ共にワクチン接種の啓発なども含めてプロ野球選手やJリーガーにもお手伝いいただいて、ワクチン接種の啓発を高めていく必要があると、先ほど状況を共有されていただきました。

今日の会議では局面が変わってきていると共有できたと思います」

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