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【ニュース】リーグ戦の日程変更についてメディブリーフィングを実施。「ACLもクラブレベルではAFCの中で一番大きな大会ですし、リーグ戦も当然、最後まで優勝を目指して頑張りたいという3クラブの意向を尊重しました(Jリーグ・原副理事長)」

10月2日、リーグ戦の日程変更について、WEBにてメディブリーフィングが行われた。

※2020シーズン 11月・12月の日程が発表(Jリーグ)

会見にはJリーグ 原博実副理事長と黒田卓志フットボール本部長が出席した。
会見でのコメントを中心にお届けしています。


○原博実副理事長
「通常であれば日程発表はリリースのみで終わるんですが、皆さんご存じの通りACLの日程が再度変更したことによって、複雑な日程変更となっていますので、少し丁寧に説明して情報を共有したいと思っています。
私の方からは、大きなACLの日程変更に対しての考え方を説明させていただきます。

AFCからACLの日程の再変更を受けて、当然ACLと重なるリーグ戦の日程の調整を行いました。本来であればJFA(日本サッカー協会)と我々(Jリーグ)はAFCに対して再度の日程変更に対しては反対していましたが、AFCの方で決められてしまって不本意なところもありますが、ACL出場の3クラブと話し合いを行いました。

こういう日程の中でも、3クラブともACLとリーグ戦のいずれも全力で臨みたいという意向でした。それは当然だと思います。ACLもクラブレベルではAFCの中で一番大きな大会ですし、リーグ戦も当然、最後まで優勝を目指して頑張りたいというクラブの意向を尊重しました。
そういう中で、当該リーグ戦の中で、ACL出場の3クラブと対戦するクラブにも協力してもらいました。その上で日程調整とスタジアム確保を行い、実行委員会でもその説明をして確認させてもらいました。

そして次に大事なのが、日程調整においてリーグ戦の価値の担保です。インテグリティの観点からも、リーグ戦の最終節(12月19日)は揃えることにしました。
そしてその調整の結果、当然日程調整が一部うまくいかないところがありまして、後ほど黒田からも詳細の説明がありますが、ACL出場3クラブは、ACLとリーグ戦を平行して参加する可能性も残りました。

大筋については私の方から説明させていただきましたが、この後黒田の方から細かい日程の変更方法について説明させていただきます」


○黒田卓志フットボール本部長
「今原副理事長からも話がありましたが、今回の経緯も含めて細かいところをご説明させていただきます。
まず今年のACLの日程変更がどのように行われてきたかという所をおさらいしたいと思います。


ACLの日程変更は1回目が6月30日でした。その時は新型コロナウイルスの影響で、当初予定していた日程ができないということで、こちらの日程に変更して、しかも試合数を大幅に減らして、準々決勝以降は1試合方式、そしてセントラル方式でやることが決定しました。


私共は、この日程変更に合わせて、当時リーグ戦と被る10月24日~12月6日までのJ1リーグ戦の日程を予備日も作って全て移動させました。それらが8月26日~12月1日までの日程でした。節ごと動かすことが難しかったので、対戦カードごとに動かして、ACLとリーグ戦を戦う準備をしていました。

ところが、冒頭に説明した通り、9月10日にAFCはACLの日程変更を再度行いました。

この意思決定については、日本としてはリーグ戦が予定されている時期に動かすことは受け入れられないと、再三JFAを通してAFCにも訴えてまいりましたが、AFCの理事会としては日本以外の国の意見も聞きながら決定されたというのがこの日程になります。
大会方式は変わりませんが、日程が大きく後ろに動きました。

では、リーグ戦をどういうふうに動かすかという考え方ですが、先ほどリーグ戦の最終節の話がありましたが、それ以外にもACLとリーグ戦が重なる試合をできるだけ少なくして、また今回当初予定していたACLの日程が変更されたことで空いた日程がありますので、空いた日程に戻せるところは戻して日程調整を行いました。
それから原則ですが、リーグ戦の当初日程が早い順に開催していくという方針で調整しました。その結果がこちらになります。

矢印が大変多く入り組んでいますが、8月発表したものから今回発表したものでどういうふうに試合が動いたのかを示しています。

その他詳細については、発表された日程をご覧ください。
簡単ではありますが、変更の経緯と日程変更についてご説明させていただきました」

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