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【ニュース】Jリーグとプロ野球(NPB)が新型コロナウイルス対策連絡会議を設立。「政府の見解等々に慎重に耳を傾けながら、我々としての情報収集を進めていきたい(村井チェアマン)」

3月2日、都内にて記者会見が行われ、NPB(日本プロ野球組織)斉藤惇コミッショナーと村井満Jリーグ チェアマンが出席。3月3日に両法人合同で「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設立することを決定したと発表した。
この連絡会議は『新型コロナウイルスの感染状況を的確に収集・分析した上で、試合の開催やスタジアム運営の在り方及び、選手等の感染防止に関する情報や対策等を両法人間で正確に共有し、両法人それぞれの適正な判断に資すること。併せて、プロ・アマを問わず多数の観客を集める競技団体等に対しても、両法人で共有した情報を広く公開し、我が国のスポーツ界全体の対応力の強化を目指す(発足リリースより)」ことを目的としている。

■設立趣旨書はこちら(PDF)

■チェアマンコメントはこちら(PDF)

村井チェアマンは、今回の連絡会議設立のいきさつについて、次のように説明した。

「すでにお伝え申し上げているように、24日夜の政府専門家会議のコメントの中で『この1~2週間が日本にとって大きな瀬戸際である』という表現がありました。大変危機的な踏み込んだコメントがなされ、それを受けて我々Jリーグとしても3月15日までの試合を中断しました。25日の時点でNPB様に連絡を取らせていただき、我々の判断をお伝えしつつ、今後の連係を働きかけた次第です。そしてNPB様から快く今回の具体的な提案を含めてご掲示いただき、この場に至る次第です。心から感謝を申し上げます。
スポーツには、本当に国民の皆様に夢や希望・活力が与えられる可能性があると確信しています。一方で多くのお客様をお迎えすることもあり、国民の健康に対するリスクも我々自身が持っているという事も十分に認識しなければいけないと考えている中、今回は専門家のご助言をいただきながら、ある意味で様々な角度から十分な検討を重ねて、今後の試合運営に臨むこととなります。政府の見解等々に慎重に耳を傾けながら、我々としての情報収集を進めていきたいと思います。
今回の連絡会議を行うにあたって、野球とサッカーで歴史も違えば文化も違いますし、試合日程や日数、競技期間など違いますので、再開や運営に関しての意思決定は本連絡会議の情報を元にしながら、お互い独自に決めていこうという事を申し合わせています。
そしてサッカー野球以外にも数多くのスポーツがございますし、アマチュアの方々も多くの方々がスポーツを楽しんでいます。そういった中では、今回の情報交換した内容については、即日オープンにしていきたいとお願い申し上げております。
そういった意味では、2者間の連絡会議が国難とも言われる状況に対して一助になればと思っています」

対策連絡会議のメンバーは3人の専門家チーム(座長:賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授)三鴨廣繁氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)、舘田一博氏(東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授)の他、NPB関係者(コミッショナーと12球団代表者)、Jリーグ関係者(村井チェアマン、Jリーグ理事・特任理事9名、公益財団法人日本サッカー協会3名で構成される。

Jリーグの対策連絡会議メンバーには、村井チェアマンの他、各クラブの実行委員でもある理事が7名(野々村芳和、沼田邦郎、大金直樹、下川浩之、藁科義弘、塚野真樹、榎徹)、また監督・選手の視点からの意見を取り入れるために特任理事の反町康治氏と播戸竜二氏、またJFAから3名(須原清貴専務理事、湯川和之事務総長、平井徹競技運営部部長)の合計13名で構成される。

参考:理事・監事、特任理事内定のお知らせ

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