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功労選手賞の内規を一部変更。「外国籍選手も日本人選手と同じレベルで出場していれば、表彰の対象とすることとなりました(Jリーグ・黒田氏)」~2019年9回目のJリーグの理事会後の会見より(1)~

10月24日、JFAハウスにて2019年9回目のJリーグの理事会が行われ、理事会後に記者会見が行われた。

会見の冒頭、功労選手賞の受賞について、Jリーグ・黒田氏より補足説明が行われた。

○黒田卓志Jリーグフットボール本部長
「私の方から功労選手賞の内規を一部変更し、今日の理事会で承認されましたのでご報告させていただきます。
功労選手賞の表彰概要をご覧ください。
変更した個所は以下(下線部)の通りです。

【功労選手賞表彰概要】
●日本人選手選考基準
原則として、以下の基準を満たし、Jリーグおよび日本サッカーの発展のために貢献をしたと認められる者を功労選手として表彰する。
1. 所属クラブより推薦のあった者
2. 次の大会の合計出場試合数が500試合以上の者
[1]J1リーグ、J2リーグ、J3リーグ、リーグカップ、天皇杯
[2]その他のJリーグ公式試合※1
[3]Jクラブが参加するFIFAおよびAFCの国際試合※2
[4]日本代表の公式試合(国際Aマッチ)
※但し、原則として上記[1]の大会に400試合以上出場した者とする
※Jリーグ開幕前からJSLで活躍していた選手については別途評価する

●外国籍選手選考基準
原則として、以下の基準を満たし、Jリーグおよび日本サッカーの発展ならびに海外においてJリーグの名を高めるなど、多大な貢献をしたと認められる者を功労選手として表彰する。
1. 所属クラブより推薦のあった者
2. 次の大会の合計出場試合数が200試合以上の者
[1]J1リーグ、J2リーグ、J3リーグ、リーグカップ、天皇杯
[2]その他のJリーグ公式試合※1
[3]Jクラブが参加するFIFAおよびAFCの国際試合※2
3. 母国の代表選手として活躍した者(国際Aマッチ)
※但し、2.[1][2][3]で500試合以上出場した者は3.に関わらず、表彰する(2019年より追加)

〔※1:その他のJリーグ公式試合〕
J1・J2入れ替え戦、J2・J3(JFL)入れ替え戦、J1参入決定戦、FUJI XEROX SUPER CUP(ゼロックススーパーカップ含む)、サントリーチャンピオンシップ、オールスターサッカー、JOMO CUP Jリーグドリームマッチ、SANWA BANK CUP、サントリーカップ、東日本大震災復興支援 Jリーグスペシャルマッチ、J1昇格プレーオフ、J1参入プレーオフ、明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ

〔※2:Jクラブが参加するFIFAおよびAFCの国際試合〕
アジアクラブ選手権、アジア・カップウィナーズカップ、アジアスーパーカップ、アジア・アフリカ・クラブ選手権、極東クラブ選手権、AFCチャンピオンズリーグ、A3チャンピオンズカップ、パンパシフィックチャンピオンシップ、南米クラブ選手権、JリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ 王者決定戦(スルガ銀行チャンピオンシップ)、FIFAクラブワールドカップ

今回の変更は、日本人選手の選考基準と合わせていこうということで変更しました。日本人選手も2番目の500試合以上出場した者は、功労選手賞として表彰しようということになりました。外国籍選手の場合は、今までは2. の200試合出場と母国の代表選手として活躍すること、この2つを満たして功労選手賞を与えるということでしたが、今年から代表選手として活躍していなくても、日本人選手と同じレベルで出場していれば、表彰の対象とすることとなりました。

ご存じの通り、Jリーグは今年から外国籍枠を緩和しました。これまで以上外国籍選手の活躍も期待されるということで今回内規の変更をしました。この変更を持ってアレックス選手は、今回2番の[1]から[2]で541試合ということで基準を満たしているので、功労選手賞となりました。

アレックス
1983年4月16日(36歳)

■出生地:ブラジル
■ポジション:DF
■所属クラブ:
1996年~2001年 クルゼイロ(ブラジル)
2002年 J2 川崎フロンターレ
2003年~2007年 J1/J2 アビスパ福岡
2008年 J1 柏レイソル
2009年~2010年 J1/J2 ジェフユナイテッド千葉
2011年~2012年 J1 鹿島アントラーズ
2012年 J2 徳島ヴォルティス(期限付き移籍)
2013年~2016年 J1/J2 徳島ヴォルティス
2017年~2018年 J2 カマタマーレ讃岐

■出場試合数: ※天皇杯にはJリーグ以前のものは含まず

J1リーグ戦 142試合 9得点
J2リーグ戦 351試合 50得点
リーグカップ戦 17試合 2得点
天皇杯 24試合 5得点
その他Jリーグ公式試合 7試合 0得点
通算合計 541試合 66得点

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