Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

昨年からの変更点(1)決算期の変更(湘南)(2)広告料収入→スポンサー収入へ開示名称変更(3)クラブ関連法人で計上されているアカデミー関連収入の一部開示(4)資料のJリーグHP上での開示~2018年度クラブ経営情報開示(1)~

7月23日、JFAハウスにて、3月決算である湘南ベルマーレ、ジュビロ磐田、柏レイソル、Y.S.C.C.横浜を含めた54クラブの経営情報を発表した。


会見にはJリーグ木村正明専務理事、青影宜典Jリーグ経営本部クラブ経営戦略部 部長 兼 クラブライセンス事務局ライセンスマネージャーが出席し、青影氏が概要の説明を行った。
今回から数回に分けて、会見の様子をお届けします。

クラブ別の経営情報開示資料(平成30年度)/PDF
2018年度クラブ経営情報開示資料/PDF


○青影宜典Jリーグ経営本部クラブ経営戦略部 部長 兼 クラブライセンス事務局ライセンスマネージャー

「まず私の方から、お手元の資料をベースにご案内させていただきます。まずパワーポイントの資料(2018年度クラブ経営情報開示資料)の表紙を見ていただきたいんですが、昨年からの変更点を4点まとめさせていただきました。先行発表の5月にご案内した内容も含まれますが、改めてご案内します。

(1)決算期の変更
3月決算クラブに湘南が加わり、柏・YS横浜・湘南・磐田の4クラブとなった。
2018年度の湘南の数値は、決算期変更に伴い、2018年2月~2019年3月の計14カ月間の数値となっている。

まず1点目、決算期の変更ということで、3月決算のクラブに湘南が加わりまして、今回新たに7月に改めてご案内するクラブとしては、柏、YS横浜、磐田に加えて湘南を入れた4つのクラブが対象となります。湘南につきましては1月決算から3月決算に変更しましたので、今回の期に関しては14カ月間の数字を載せていますので、その点をご留意ください。

(2)「広告料収入」を「スポンサー収入」へと開示名称変更
現状、広告料収入科目に含まれている売上形態を踏まえ、必ずしも純粋な広告対価としての収入ではない事例もあるため、より実態に近づけた表現とする。

2点目、広告料収入をスポンサー収入に開示名称を変更しました、この変更についてはそれほど大きな変更ではないんですが、これまで広告の対価だけではなくて、スポンサードといったような形いろいろな局面で仕事をお願いしているスポンサーさんがいる中で、より実態に近い形に名称変更するものです。ヨーロッパや海外のスポーツシーンではスポンサーシップ○○といういろいろな形で言われていますので、そういったものに近づいたと認識しています。

(3)クラブに関連する法人にて計上されているアカデミー関連収入の開示
現状、半数程度のクラブに関連する法人が存在しており、サッカービジネスに関わる事業(アカデミー、スクール等)を持つ法人の営業収益について、別紙のクラブ決算一覧にて開示を行う。

3点目ですが、クラブに関連する法人にて計上されているアカデミー関連収入の開示ということで、これはかなり新しい情報になります。

これまで、アカデミーやスクールを、(トップチームを)運営している法人である株式会社で運営していないクラブもありました。例えば大きなところで言えばC大阪は社団法人を運営されています。そういった別の組織で運営されている場合はこれまで開示情報には含まれていませんでしたが、今回からそういった関連する法人の営業収入(売上高)についてのみ、表記することになりましたので後ほどご案内します。

【参考】クラブに関連する法人の例(一部)

・コンサドーレ北海道スポーツクラブ
https://chsc.jp/

・NPO法人湘南ベルマーレスポーツクラブ
http://www.bellmare.or.jp/

・セレッソ大阪スポーツクラブ
https://www.cerezo-sportsclub.or.jp/

(4)本資料のJリーグHP上での開示
ファン・サポーターをはじめとする多くのステークホルダーへも可能な範囲で情報提供を拡充するため、本資料はjリーグ.jpでも開示する。

またこのパワーポイントのメディアの皆様だけにご案内していましたが、今回からホームページ上でもアップロードされていますので、合わせてご確認ください。以上変更点4点をご留意の上ご確認いただければと思います。

(2)へ続く

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