Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「(観客数が)J1を中心に大きく伸びています。同時期比で比べると15%くらい増えています(村井チェアマン)」~2019年第4回のJリーグの理事会より(1)~

4月25日、JFAハウスにて2019年4回目のJリーグの理事会が行われ、理事会後に記者会見が行われた。

数回に分けて理事会でのコメントを中心にお届けします。

○村井満チェアマン
「おそらく日本中が平成最後なんて言葉で溢れていますが(笑)、平成最後の理事会を先ほど終えております。
思えば、平成という時代と共にJリーグはあったわけで、26年目になりましたがメディアの皆様には本当にお世話になりました。ありがとうございました。

また、Jリーグは39都道府県のホームタウンにすそ野を広げておりますけど、この間全国にプロスポーツクラブがという地域密着の理念に一歩一歩歩んでまいりました。ファン・サポーターの皆さんにも本当にも感謝しています。

今回は大型の連休になりますので、クラブもいろいろと一つのかき入れ時とも言えるタイミングでの理事会となりましたが、活発な議論がありました。今後のJリーグの方向性を今年度決めていくことが目白押しですので、今日は全体の枠組みみたいなものを今回は少し議論していました。

いろいろなテーマや課題があるんですけど、平成の時代を考えてみると、プロスポーツに関わる人材を多数輩出してきた歴史でもあります。55クラブのチームを単純に30人選手が掛け算すると、1500人くらいの選手が育ってきました。その倍以上のスタッフや指導者など、いろいろな人材を輩出してきた歴史でもあります。令和になっても、人を育てていくことに基軸を置きながら努力してまいりますので、よろしくお願いします。

今日はいくつか議論をさせていただきましたが、一つ大きな特徴的な所で言うと、(観客数が)J1を中心に大きく伸びています。同時期比で比べると15%くらい増えています。今まで言えばスタジアムも人数が多くなりましたので、節を重ねてきますと、従来になくJ1も大きく伸びております。

J2では収容率を見ています。今年はラグビーワールドカップなどで、味の素スタジアムなどが使えません。ですので収容数のキャパシティ自体が昨年と変わってきていますので、キャパシティに対する収容率の増減を見ないと単純な人数の増減では比較できません。ラグビーワールドカップイヤーでもありますので、収容率を見ていますが、J1では昨年比106%・人数は115%なので、J1は収容率をもう少し伸ばせるのかなと感じています。J2は、収容率107%なんですが、昨年比で実の入場数は96%です。昨年に比べるとスタジアム満杯ですが、入場数が少ないのは大きな箱を使えていないクラブがあるからだと見ております。そういった指標を見ながら、今後を見ていきたいと思っています。

ACLは全クラブグループステージ突破を掲げていて、昨日も大変悔しい思いをしています。
累計勝点がJクラブが24点、韓国クラブが28点、中国クラブが27点となっています。4クラブともグループステージ突破の可能性を残しておりますので、残り2節がとても大な正念場になってきます。十分戦える力があると信じておりますので、この先ACLも含めて頑張っていこうと思っています。私の方からは以上です。

(2)へ続く

【考察】J1の平均観客数が伸びた理由

(残り 292文字/全文: 1602文字)

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