Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

社会連携について「プラットフォーム全体を完成させて、シーズン開幕前には皆さんにお披露目できるような状態にまで持っていきたい(村井チェアマン)」~J.LEAGUE PUB Report 2018発行報告会より~(7)

2018年12月19日、JリーグはJFAハウスにて、J.LEAGUE PUB Report 2018 発行報告会を開催した。

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今回から数回に分けて、村井満チェアマンの説明を追いながら、PUBレポートについて見ていきたい。

(6)はこちら


○村井満Jリーグチェアマン

そして社会連携についても何度も話しをしている内容です。メジャーメント(測定方法)はいろいろあります。ウェルビーイング指標など豊かさを示す指標は幸福度指数とかいろいろありますので、我々がどう設定するのか具体的に間もなくお話できる状態になると思っています。スポーツがあることで地域が本当に豊かであること、これを具体的に実現していきたいと考えています。

■社会連携プラットフォームの推進

2019シーズン、具体的に統合報告書とか先ほど申し上げた測定方法の模索とか、プラットフォーム全体を完成させて、シーズン開幕前には皆さんにお披露目できるような状態にまで持っていきたいと考えています。

プラットフォームというのは、これまでにも何度か説明していますので割愛しますが、クラブがホームタウン活動で言えば年に1万8千回献身的にやっています。その活動を吟味していくとすごく筋の良い活動があって、それにはおそらくクラウドファンディングが付いていくだろうとか。その活動をやっていくことによって行政が担っている社会コスト-医療費や福祉関連予算など-が削減できるのであれば、その一定の割合をその活動に還元してくださいという、『ソーシャルインパクトボンド』という、こういったファンディングスキームが付いてきそうな活動がすでにいくつかあぶり上がっています。実際すでに徳島などでは、ソーシャルインパクトボンドを連携した活動が発動し始めています。こういった資金的なスキームも位置付けます。

【用語解説】
ソーシャルインパクトボンド(Social Impact Bond)
官民連携の仕組みの一つで、行政や民間事業者や資金提供者等が連携して、社会問題の解決を目指す成果志向の取組みのこと。

一方で、我々の専用のブランドマークを作りコミュニケーションを設計し、サイトをオープンして世の中を発信したり、OB会を通じて社会活動と連携したりしていくようなPR活動や発信機能を作っていく予定です。

総じて全体のノウハウの型化に関しては、ソーシャルセクターやソーシャルワーカーといった、いろいろな外部の方がアドバイスしてくれています。もうすでに数十名がJリーグの応援団として様々なソーシャル活動のサポートをいただいています。
今まではJリーグが地域に施すということでしたが、このプラットフォームを使って、こんなことをやりたい、あんなことをやりたいという、社会がJリーグを使っていただくような枠組みを提示できればと思っています。

5月14日に配布された資料より

(参考)
【記事一覧】Jリーグ25周年未来共創『Jリーグをつかおう!』ワークショップ

(7)へ続く

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