Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「競技規則を理解してもらえるような常日頃からの啓蒙活動が十分であったかのかどうか、その点でも我々に責任があると思っています(JFA・須原氏)」~天皇杯における競技規則適用ミスについての記者向けブリーフィング(4)~

6月11日(月)、日本サッカー協会は、6月6日(水)パロマ瑞穂スタジアムで開催された天皇杯第98回全日本サッカー選手権大会2回戦、名古屋グランパスvs奈良クラブの試合において、次ラウンド進出チームの決定に直接影響を及ぼす、担当審判員による明らかな競技規則の適用ミスがあり、ペナルティーマークからのキック(PK方式)を一人目からやり直すことを発表しました。

この件について、JFAハウスにて記者向けブリーフィングが行われ、会見にJFAの須原清貴天皇杯実施委員長と小川佳実審判委員長が出席。
今回の事象について説明を行いました。会見でのコメントを数回に渡ってお届けします。

(3)はこちら

Q:確認なんですが、今回両チームは実施委員会がアクションを起こす前には特に何も言ってこなかったということでしょうか?
○須原氏
「両チームからの事前の問い合わせはありませんでした。私どもの方で検討した結果、こちらからお伝えしました」

Q:今回の件はどの時点でお伝えしたのでしょうか?
○須原氏
「8日には(両クラブに)お伝えしています。これもご迷惑をおかけしていることの一つなんですが、8日の時点では私どもの中でPK戦のやり直しをできるというその選択肢があるという認識を持っていませんでした。ですので3つの選択肢のうちの1つ目、名古屋グランパスの勝ちを我々の中で一旦決めて、一度(両チームに)お伝えしています。ただその後、もう一度しっかりと競技規則、ルール、IFABとのコミュニケーションを見直した時に、PK戦のやり直しという選択肢があると判明しました。それがわかった以上、もう一度(PKのやり直しを)議論のテーブルに載せさせていただくべきだと。そして難しい意思決定になるということで、本日急きょ実施施委員会を開いた次第です」

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