Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

「身近なものからもっとインテグリティを意識していかないといけない(田嶋会長)」~2017インテグリティセミナーより(1)~


10月18日、東京都内でJFA(日本サッカー協会)・JSC(日本スポーツ振興センター)・Jリーグが「2017 インテグリティセミナー」を実施した。
今年で3回目を迎えるこのセミナーは、Jリーグ・Jクラブの組織ガバナンス向上によるスポーツインテグリティの確保を目的として行われた。

【ニュース】八百長・ドーピング・暴力・ハラスメントの防止へ。JFA・Jリーグ・JSCが「2017インテグリティセミナー」を実施。

今回は、開会の挨拶を行ったJFA・田嶋幸三会長の挨拶をお届けしています。


○田嶋幸三会長(日本サッカー協会)
「私たち日本サッカー協会は、2010年、EWS(Early Warning System ※1)をぜひ日本から導入してほしいと、FIFAから依頼を受けました。おそらく日本はあまり八百長が起こらないんじゃないからではないかなと、そういったことがあったからじゃないかなと思います。そんな中でFIFAのパイロット的な役割として、2011年にEWSをJリーグに導入しました。そして2013年には、アジアで初めてとなるFIFAとインターポールによる共同の会議『スポーツにおけるインテグリティワークショップ』を日本で開催し、その後も定期的に開いています。

※1 八百長防止のためFIFA Early Warning System(EWS)社との早期警告システム契約を更新(JFA)

しかし、世界の中では、あれだけ八百長についてを厳しくやろうとしているにもかからわず、残念ながらまだまだ起こっています。特にこのアジアでです。そして、FIFAの方とよく話しますが、『どうして日本では八百長が起きないのか』と言われます。そう言われた時に私はこう言います。『家庭での教育、学校での教育、クラブでの教育、そしてプロに入ってからの教育。そういったことがしっかりしているからです』と伝えています。

でも、今様々な社会的なニュースを見ていると、いつどこからか綻びが出てきてもおかしくない状態です。それから今日は、多くの方々にもお話いただきますが、反社会的な方々は本当に、小さな綻びを突いてくる。知らないうちにそういった人たちとの関係ができてくることは、大いにあり得ます。

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