【無料】JリーグがV・ファーレン長崎にけん責と制裁金300万円の制裁を決定。「新しい経営陣のもと、自ら是正の調査が行われたと認識しています。早く健全化することを祈っています(村井チェアマン)」
7月25日、JFAハウスにて7月のリーグの理事会が行われた。理事会後に記者会見が行われ、Jリーグ村井満チェアマンから決議事項・報告事項が発表された。
また今回の会見では、理事会での決議事項・報告事項とは別に、今回はV・ファーレン長崎に対する制裁決定についても発表された。
今回の制裁の決定について、「結果的に不正確な数字が計上されたことは大変残念。岩本さん、池ノ上さんが実行委員を務めていた2代に渡って、2万人程度の入場者数の誤りがあったことは大変残念なこと。新しい経営陣が今指揮を取ってくれていますが、健全化に向けて全力を尽くしてくれています。そういった中で自ら是正の調査が行われたと認識しています。早く健全化することを祈っています」とコメントした。
V・ファーレン長崎への制裁内容等は以下の通り(Jリーグリリースより)
1.V・ファーレン長崎 公式試合入場者数発表上乗せの件
(1)制裁の種類および内容:
①けん責 (始末書をとり、将来を戒める)
②制裁金 300万円
(2)適用条項:
①『Jリーグ規約』第141条〔チェアマンによる制裁および調査〕第1項
②『Jリーグ規約』第142条〔制裁の種類〕第1項第1号・第2号
2.違反行為の内容
(1)V・ファーレン長崎は、2015シーズン開幕から2017シーズン第6節までのホームゲーム全46試合中45試合において、入場者数を、少なく見積もって約20,000人上乗せして発表していた。
(2)具体的には、入場者実数を発表すべきものを、運営関連スタッフや入場券を持たない無料観客等を、入場者数に上乗せして発表していた。
3.制裁理由
(1)上記違反行為は、入場者数算定方法を定めた『明治安田生命J1・J2・J3リーグ戦試合実施要項』第39条〔公式記録〕第3項・第4項に基づかない算定方法であり、『Jリーグ規約』第36条〔スタジアムにおける告知等〕第1項第7号の違反となる。
(2)Jリーグ開幕当初より入場者実数の発表を行うことにより、透明性を保つことで、スポンサーやファン・サポーター等の信頼を得てきたことを勘案すると、Jリーグ全体の信頼を失墜させる行為である。
(3)入場者数の上乗せは、2015シーズン当初から2017シーズン第6節まで足掛け3年にわたって継続しており責任は決して軽くない。
(4)一方で、最終的には内部調査に基づく自己申告であること、入場者数算定ルールに関する担当者の認識不足によるものであること等も勘案し制裁内容を決定した。
※会見でのコメントはこちらからご覧ください。