Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

【村井チェアマン会見から2017シーズンのJリーグを紐解く!】その3『1シーズン制に戻すことを決めた最大の理由とは?』

~質疑応答~

Q:今季の開幕は2月27日だったが、来季の開幕はいつごろになりそうですか?
「2017年シーズンの大会方式を今回決定しましたので、日程の詳細は11月以降の議論となります」

Q:サマーブレイクの期間について。どのくらいの期間をお考えですか?
「来シーズンの日程が次回以降となりますが、現在予定しておりますサマーブレイクの期間は1週間程度と見ています。7月の下旬になるのか8月の上旬になるのか、次回の議論を待ちたいと思います。一つでも多くのチームがレベルの高いチームと対戦出来ればと思っています。これについてもJリーグとして何かしらの支援をしないといけないなと思っています」

Q:大会方式の変更は、当時最低でも5年という言葉もあったり、当時不退転の決意で行われたと思いますが、今回の大会方式の再変更は振り返った時に何をもたらしたか簡単に教えてください。
「歴史的な評価については憚られるものですが、2013年当時、2ステージ制を発表した時の大東チェアマン(当時)や執行部の方がそういった一定の期間やりますということを言っていたのかもしれません。私としては、そういう発表があることも認識しつつ、今回は(再変更すると)意思決定するタイミングだと、いろいろ苦渋の決断・葛藤もありましたが、今回お配りした紙に書いてあるようないくつかの観点で見た時に、今回が決断のタイミングだったと思った次第です。

ただ、2年間を振り返ってみると手応えがあったのも事実でございます。新聞の露出が1.3倍、テレビの露出が3.4倍、ツイートのインプレッション数が10倍になり、入場数が1000万を超えて、11年ぶりにTVのゴールデンタイムにNHKで10パーセント、TBSさんでは7パーセントを超えると。90分の試合を合わせるとのべ1800万人が視聴した事は事実です。いつ決勝戦で、どこでタイトルが決まるかがわかっている価値、中継の準備もできますし、ファン・サポーターも行くことができますし、興業的な視点ではピークが事前に設定されていることは非常に有利な事だと再認識しました。それから中だるみと言われた17節終了時点でも明らかに露出が増えた事も事実です。当初申し合わせた興行的な視点においては得るものがあったのでしっかりと書きとめて後世に残したいなと思っています。

一方で、2ステージをやって、これを何かに活かしたいなと思っていました。例えば、ルヴァンカップはファイナルが決まっていますから、我々はチャンピオンシップで得た経験や知識をもっとつぎ込んでいく。いろいろな仕掛けをやっていく。リーグ戦はリーグ戦らしく、カップ戦はカップ戦らしく。カップ戦のあり方はチャンピオンシップから多くのものを学んだと思っています」

Q:今年で最後となるチャンピオンシップですが、どのようにお考えですか?
「全力を上げて成功するように努力していきます。数多くの感動を与えてくれた大会でもありますので、全力を挙げて大会を成功させる為に努力していきます。出場権を得たクラブも懸命にやってくれると思います。皆さんJリーグの愛する皆さんが様々な議論について賛否両論あるとは思いますが、今後のJリーグが発展していく事で恩返しをしたいと考えています」

Q:今回1ステージ制にするに当たってどのくらい続ける意向でしょうか?
「2年で今回の話を意思決定した私が、10年間これをやれというようなことはなかなか難しいです。先々のチェアマンの判断を縛るようなことはしたくないです。今やるのは得たことは何で、目指したことは何かをこれからのチェアマンへ残しておくことだろうと思って、今回の資料をお配りした次第です」

Q:サマーブレイクで海外遠征する場合などの支援金や援助金などは出るのでしょうか?
「何かしらの支援はしたいとは思っていますが、これからの議論で何も決まっていません。マッチメイクの支援などもどこまでできるか不透明ですし、金銭的な支援といっても全てはできません。ただ非公式ですが、ある程度の格のクラブからJリーグのチームと戦いたいと関心を持たれていますので、何がしかは実現できるかなとは思っています」

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