【無料記事】FC大阪2025シーズン公式戦ユニフォーム発表記者会見レポート(コメントほぼ全文)【ニュース記事】
FC大阪の2025シーズン公式戦ユニフォーム発表会が11月15日、ホーム最終戦のSC相模原戦前に東大阪市の花園ラグビー場第1グランドにて行われました。
会見には、報道関係者やFC大阪プレミアムファンクラブ会員を対象にホーム最終戦後の一般公開に先駆けて2025シーズンのユニフォーム発表がされました。
今回は、その記者会見の模様をレポートします。(※公開しているコメントはできる限り、忠実にほぼ全文書き起こししました。ただ、ICレコーダーの機材の性能の関係で聞き取れない箇所はこちらで加筆・修正をさせていただきました。あらかじめご了承願います)
会見の司会は、FC大阪サポーターお馴染みのスタジアムMC石塚理奈さんの進行で行われました。
代表挨拶
会見に先立ちFC大阪の代表取締役社長の近藤祐輔氏が挨拶しました。
皆様、本日はお集まりいただきましてありがとうございます。まず、2024シーズンプレーオフにいけるか、いけないかの厳しい戦いをしている最中でございます。
2025年、大阪は関西万博ということで2025年も大いに大阪が盛り上がるだろう年になんと世界的デザイナーのコシノジュンコさんに我々のユニフォームをデザインしていただきました。
それを大阪から世界、そして次の舞台が一応J2という予定でございますので、J2でそのユニフォームをお披露目して勝ち続けていくということを我々は来年したいと思っております。
今回、このタイミングになりましたのも、まだこれから出させていただくものは全てデザインだけが決まっている状態ではありますが、いち早く皆様にお披露目して我々の背中を皆さんに押していただいて、それを信じ続けて頑張っていきたいと思っております。
本日はコシノ先生、わざわざお越しいただきましてありがとうございます。
すごくかっこいいデザインでありますし、先生からも「常々負けたらかっこ悪いだろう?」と言われて、日々プレッシャーをかけていただいております。
なので、そのようないろんなものを背負って戦っていくというのは非常に大事なことですし、やっぱりいろんなところで「負けられない」っていう思いが強いチームが僕は強いと思ってます。
一つ、我々の大きなものを背負ってしっかり来年戦っていけるように、まずは今日の試合(相模原戦)から勝利し、しっかりプレーオフに向けて頑張っていきたいと思いますので、まずは今日のユニフォームをしっかり見ていただいて楽しんでいただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
ユニフォーム発表
近藤社長の冒頭挨拶の後、来シーズンの新ユニフォームのお披露目がされました。
ユニフォーム発表の瞬間、集まったメディア関係者は会場にどよめきと拍手が入り混じっていました。
公開された2025シーズンのFC大阪トップチームユニフォーム。スポンサー部分はクラブより後日発表とのこと。
以下、発表された新ユニフォームは全部で4種類。1枚ずつ紹介していきます。
2025シーズンFC大阪 フィールドプレーヤー1stユニフォーム
1stユニフォーム背面
2025シーズンFC大阪フィールドプレーヤー2ndユニフォーム
2ndユニフォーム背面
2025シーズンFC大阪 ゴールキーパー1stユニフォーム
ゴールキーパー1stユニフォーム背面
2025シーズンFC大阪 ゴールキーパー2ndユニフォーム
ゴールキーパー2ndユニフォーム背面
オリジナルで制作した番号フォント
デザイナー挨拶
ユニフォーム披露の後には、ユニフォームをデザインを担当したコシノジュンコ氏が挨拶しました。
FC大阪のユニフォーム発表ということで大変緊張しております。
やはりユニフォームは、気持ちを一つにするという大きな役目でもあります。
それと選手たちの自覚、自信、そういう大きな説明的なものにもつながるわけです。
ただデザインするだけではなくて、意味のあるものです。新しい出発として、着替えるということは気持ちを大きく着替えることであり、J2に向かってより良くやっていただくために、メリハリのあるデザインをしました。
デザインコンセプト説明
コシノ氏の挨拶の後、JUNKO KOSHINO株式会社常務取締役の鈴木順之氏がユニフォームのデザインコンセプトの説明をされました。
まず、フィールドプレーヤーのユニフォームですが、2025年の先ほど申し上げた万博や大阪が注目される中で、数あるJリーグのチームでも、大阪でより目立とうところも含めて、このようなデザインになりました。
また、2026年にはクラブが創立30周年という節目の年でもありますので、それに向けて“原点回帰”をテーマに、FC大阪の歴代ユニフォームに使用していたサックスとブルーの縦縞のユニフォーム、そこからインスパイアでデザインを起こしました。
動きのある縦縞のデザインをしたいところで縦の縞がブロックに分かれてグラデーションがかかることで、より立体的で他にはない、世界中でも他にないような縦縞のユニフォームを目指してこのデザインになりました。
実は、ボネーラさんのロゴの下に小さくジュンコ・ホシノというダブルネーム仕様になっております。
あと、胸のあたり、お腹のあたりは薄くエンボスで見えるような形ですが、大阪と言えばということで、大阪っぽく豹柄を入れました。なので、ヒョウのように素早く力強いFC大阪がJ2で勝ち続けるところに期待を込めて、関西の豹柄のおばちゃんたちも応援してくれているように、豹柄が入っています。
アウェイユニフォームは、縦縞のデザインの形は同じですが、ホワイト×グレーのグラデーションになっており、エンブレムやロゴがゴールド仕様になっていて、アウェーの白いユニフォームにゴールドという掛け合いのデザインになっています。
ゴールキーパーのユニフォームは、真ん中に立体感が異なる円のグラデーションが配置されていて、実際ここはスポンサーさんのロゴをデザインすると思います。そこにコシノのトゲのようなスパイクグラフィックと言っているのですが、トゲのようなデザインのグラデーションを掛け合わせてちょっと敵を寄せ付けないとか、強さとか、怖さというか、その打ち返りがないというような存在になるようなグラフィックをデザインしてみました。
あと、背番号のフォントはコシノのオリジナルフォントとして制作されたものになります。
この三角形の切り込みが上と下に入っているのが特徴で、動きとシャープさを演出するロゴを目指して新たに開発しました。このフォントも他社にはないのではと思いますし、他の国でも使われていることなく、この唯一無にのものになっております。
サプライズ発表
ユニフォームデザインコンセプトの説明後はサプライズ発表があり、
FC大阪チアダンスチームAQUA(アクア)のYuukaさん(右)とSahoさん(左)が登壇。
トップチームのユニフォームと合わせて来シーズン着用されるチアダンスチームの新ユニフォームも共に発表されました。チアユニフォームのコンセプトについてもコシノジュンコ氏から説明がありました。
【コシノ氏によるチアユニフォームデザインコンセプト説明】
私も出来上がったのを今初めて見ました。
今、チアガールなど大阪はダンスブームだと思います。
デザインは、特徴のある金色でこのパワーのあるダンス、チアガールの存在も大変チャーミングで大きいと思います。
色はもちろん、FC大阪の基本的なカラーを用いまして大阪の水の都という風に水色と言えることがやっぱり大阪を象徴しています。デザインは水が流れるような意味でカーブになっております。
(ダンスが)揃うと大変パワーのある楽しい試合になるのではないかと思います。これからのFC大阪のために、もっと楽しくサッカーを開拓してくれる1つの存在だと思うので、(モデルで登壇している2人に向けて)頑張ってください。
コシノ氏によるデザインコンセプトの説明後、FC大阪チアダンスチームのAQUA(アクア)のYuukaさんとSahoさんが来シーズンのユニフォームを着用した着心地について集まった報道陣に感想を紹介しました。
Yuukaさん
また、伸縮性のあるデザインなので、来シーズンはパフォーマンスをよりパワーアップさせて踊れるように頑張りたいと思います。
Sahoさん
メディアからの質疑応答
質疑応答では、報道陣から近藤社長とコシノジュンコ氏にそれぞれ質問が投げかけられました。
<近藤社長に対しての質問>
ーー近藤社長にコシノジュンコさんにユニフォームデザインを依頼されたきっかけを教えてください。
きっかけは、昨年吉村知事に試合会場にお越しいただいたり、そういうイベントの中から出会い、コシノジュンコ先生と出会い、人の縁でつながった中からご一緒することになった経緯がございます。
さらに、コシノジュンコ先生が2025年の万博のシニアアドバイザーでいらっしゃったり、今でも以前の大阪万博の全てを知っていらっしゃる方で、バリバリの現役の方はそういらっしゃらないです。
その中のお一人であるコシノさんと、我々がこうやって一緒にできるのは大変光栄に思っております。
ーーユニフォームを見られたのは今日が初めてですか?
生で見るのは初めてです。デザインのやりとりはずっとさせていただいていました。
ーーご覧になられてデザインはいかがですか?
立体に見えるデザインは実は過去に見たことがなくて発想的にはこういうのありそうだなと思います。でも、実際にこういう立体的な縦縞は初めて見ましたので、やっぱり「かっこいいな」というのが一つあります。
あと、豹柄が後ろに隠れていてそれもまた大阪っぽさが非常に出てます。
Jリーグも我々も“外国人のお客さんをどのようにして来場していただくのか”というのを来年度また力入れてやっていきたいと考えています。
先ほどからお伝えしているように万博というテーマでインバウンドの方に対して(このユニフォームは)外国人の方がめちゃくちゃ喜んでくれるだろうなという印象です。
一言でいえば、かっこいいなと思いました。
<コシノジュンコ氏に対する質問>
ーー今までにプロスポーツチームのユニフォームのデザインをしたことがあったんでしょうか?
Jリーグが始まったときに実は、読売ヴェルディのユニフォームをデザインしました。それ以来、30年ぶりにサッカーのユニフォームのデザインするというのは、「やっぱり、私に来た。来た!」っていう感じです。
万博だけではなくて全て出会いというか、クリエイティブな出会いというのはそういった一つのビジョンにもありますので、こういった新しいビジョンの役目ができてとても嬉しいです。
ーーこの部分にこだわっているとか、ここの表現するのが難しかったなどについて教えてください。
相手がいるということですね。相手のユニフォームもすごく力強いと思いますが、見た目でしっかりとチームワークができるようにということがありました。今までバレーボールの全日本も(デザインを)やっておりまして、パッと見て考えるのではなく、パッと見て反応するという。
これはすごく大切なことだと思います。
スポーツというのは勝負ですので、もたもたしたりと瞬間的判断というのがすごく大切なことです。ここでインパクトがあるときりっとした勢いになるということがすごく大切な要素で、それを見てサポーターの方々が燃え上がるとか、チームワークに対してプレーされるということも大切なことだと思います。
もっとすごい色を使いたいわけですが、チームカラーがあります。チーム対チームですので、やはりそれをモットーにして、強く見せる演出。ちょうど反対の光と影というような反対の色を使ってきれいな色をきちっと表現することで、デザインの面白い力を出せたと思います。
【フォトセッション】
その後、フォトセッションに移り約45分の会見が終了しました。ここでは撮影した写真を何点か紹介します。
ユニフォームと並ぶFC大阪チアダンスチームアクアの2人(左:Sahoさん 右:Yuukaさん)
デザインしたユニフォームに並ぶコシノ氏
力強くファイティングポーズ
アクアの2人と並ぶコシノ氏
メディアからの写真に対応する登壇者。右からYuukaさん、近藤社長、コシノジュンコ氏、Sahoさん
ユニフォームと並ぶコシノ氏
2025シーズンは、縦縞のユニフォームで戦うFC大阪。
ホーム花園の地でもアウェーの地でもデザインコンセプトのようにFC大阪らしく良い守備から良い攻撃へと繋げる力強いサッカーで相手を圧倒するパフォーマンスを期待したいですね。
また、クラブ公式ホームページでも2025シーズンのデザインが紹介されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
取材・文:中本宏樹