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東大阪フットボールマガジン

【無料記事】クラブの未来を明るい方へ照らすのは、果たしてどちらのチームか?【2024.J3第37節 FC大阪対SC相模原戦 プレビュー】

明治安田J3リーグ 第37節
2024年11月15日(金)19:00kickoff
東大阪市花園ラグビー場

FC大阪対SC相模原

 

マッチプレビュー

J2昇格プレーオフ進出に向けて5位のFC大阪と10位のSC相模原が相見える1戦。

 

前節、FC大阪はYSCC横浜を相手に5得点の快勝。連敗を2で止め勝ち点を54へと伸ばした。

 

5得点を奪って快勝した要因について大嶽直人監督は「しっかり守備から入って相手のボールホルダーに対してプレッシャーをかけたことで相手のミスを誘えた。奪ったボールをできるだけ押し込んでいくのが我々のサッカー。二次攻撃、三次攻撃ができたことが結果になった」と振り返ったように前からアクションを起こすいつも通りのFC大阪らしい戦いを披露して勢いを取り戻した。

 

一方、相模原は前節奈良を相手に1−2で敗戦。

 

試合後、シュタルフ悠紀リヒャルト監督は「相手が結構戦い方を変えてきた中で、そこに対応するのに少し時間がかかってしまった。戦術の臨機応変な調整が今までのゲームではそんなに求められていなくて、今回はそれが求められる中、ベンチサイドからの指示で中を動かすという作業が思っていたほどうまくいきませんでした。そこが前半、プレッシャーがハマり切らなかったり、相手に何度かカウンターを浴びせられるということに繋がったと思います」とちょっとした対応が仇となってしまったことを悔やんだ。

 

その奈良との1戦を落とし、順位は8位から10位へと後退。前節の結果もあって相模原にとっては、今節はJ2昇格プレーオフ進出に向けて一筋の光を掴めるか掴めないかの試合となる。

 

今季を左右する重要な試合に向けて瀬沼優司は「FC大阪は自分たちより上の順位のチームで引きずり下ろすくらいの覚悟で自分たちは向かっていくだけ。勝つしか道はないということはわかっている」と気を引き締める。

さらに、「恐らくですけど、次の試合を落としたら終わりだと思います。次が正真正銘のファイナルになってくる」とシュタルフ悠紀リヒャルト監督もコメントするように引き分けでもプレーオフ進出の望みが絶たれてしまう可能性があるだけに相模原としてはもう勝つしかない。

 

だが、それはFC大阪にとっても同じだ。

 

明治安田J3リーグは残り2節。順位表では勝ち点54で5位に位置しているものの、4位から10位までの勝ち点差が4ポイント以内の大混戦であるため1つの負けや引き分けが大きく順位に反映される。そのため、気を抜けばプレーオフ圏外へと転がり落ちる可能性がある。

 

そんな状況でも守護神の永井建成は「2連敗していて雰囲気も悪い中、この間の試合で大量得点でなおかつ無失点で終われたことは、チームとしても良い流れがきているし、良い波に乗れるかなと感じた。この緊張感を楽しんで試合をすれば良い結果が出る」といつも通りのパフォーマンスを発揮することが大切だと説く。

 

FC大阪としては、取り戻した自信と掴んだ良い流れを武器に試合開始のホイッスルが鳴った瞬間から最後までプレス強度を保ち相手を押し込んで、自分たちらしい戦い方を披露し試合の主導権を握りたい。

 

さらに、今節はホーム最終戦となる試合。

前節先制点を奪った芳賀日陽は「まずは(リーグ戦の)ラストの花園で勝利できるように、サポーターの方々にもたくさん来ていただいて応援していただきたいなと思います」とコメント。金曜日開催であっても恐らく花園に集まってくれる沢山の水色のサポーターに今年1年間応援してくれた感謝の気持ちと勝利を届けたいところだ。

 

両チームにとって引き分けではなく、勝ち点3を奪えるかがJ2昇格プレーオフ進出に向けて肝になるのは間違いない試合。

勝ち点3を掴みクラブの未来を明るい方へ照らすのは、果たしてどちらのチームか。

 

 文:中本宏樹

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