「football fukuoka」中倉一志

【記者会見 J1第33節 福岡-名古屋】「ゴール裏のファン、サポーターがいるからあそこのゴールに決められた」/長谷部茂利

2024明治安田J1リーグ 第33節
日時:2024年10月4日(金)19:04キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/7,670人
結果:アビスパ福岡 1-0 名古屋グランパス
得点:[福岡]小田逸稀(88分)

長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「久々の勝利ができた。勝利の仕方としては、この勝ち方しかないのかなというような勝利だったと思います。自分たちらしいし、前半に危ない場面が何回もあった中で粘り強く戦って、後ろだけではなく一番前から。全員が連動できていたかというと、そこまではでしたけれども、最後に失点をしないというところは、この3試合無失点でというところで言うと、そこはどうにかできていた。得点のところは、やはりもう少しというところだと思いますが、最後にああいう時間帯でゴール裏のファン、サポーターがいるから、あそこのゴールに決められたと思います。逆だったらどうだったのかなというのは少しあります。その勢いとか、スタジアムの雰囲気とか、そこに助けられた、そこに乗った、そういうシュートでした。そういうゴールでした。非常に良かったと思います。これで勝点3を久々に積めたわけですが、ここで終わらずに、何日か前に勝ちなしと言われていたアビスパ福岡が、これでリーグ戦負けなし3試合に急になるという、そういうところで言うと、もう一度、ここ最近の気持ちを忘れずに選手たちが良い練習をして、良い試合を、良い表現ができるように取り組んでいきたいな、そして今後に期待したいなと、そんなふうに思います」

Q:非常にアビスパらしいというか、アビスパはこういう形で勝っていたなというのを思い出させてくれるような試合でした。この試合を迎える前に、いろいろと難しいこともあったと思いますが、この1週間、特に選手たちに強調されていたことは、どんなことだったのでしょうか?
「難しいことは全く私の中ではなくて、勝ったり負けたりする中で、『こういう時がある』『顔を上げて』という意味では、選手たちはファイティングポーズを取っているので、練習も良い練習をしています。もちろん、コーチが良い練習をして、そこに選手がアジャストしていく、非常にいつも通りで、良い状態だったと思います。特に私の方から変わったことを言ったわけではなくて、今までと同じように選手たちが躍動するようなことを伝えてきたつもりです。特に変化はしていないです」

Q:課題はあるにせよ、先発で出た選手も、途中から出た選手も、みんなが持てる力を発揮したアビスパらしい戦いだったということで、残り5試合も期待できるのではないかと思いますが、その辺りはいかがでしょうか?
「シーズンが始まった最初の頃の顔つきが少し戻ったかなと。それはスタートで出たいけどスタートじゃない時に、交代の選手が『出たらやってやる!』というような、また今日はヘッドコーチの方から『そういう気持ちでスタートの人は目一杯やってこい。いつ交代してもいいようにベンチの選手は準備しろ』という話があったんですけども、そういうところが少し戻ってきたかなっていう感じがありました。これまでは、スタートから外れたら良い顔をしていなかったり、交代で出た時にやってるぞという感じが少し薄れてたのかなというのがあったんですけれども、元々はそういうところがあるチーム、選手たちなので、今日のゲームは試合前からそういう空気があったし、コーチの方からそういうアドバイスがあって、そういう気持ちになれて、一つになれていたような気がします」

Q:後半開始早々のザヘディ選手の交代はアクシデントによるものだと思いますが、チームにとっては痛い状況だったと思います。けれども、あそこから崩れなかった、うまく立て直したというのは、どういったところが良かったと思っていらっしゃいますか?
「先ほどと同じことになりますが、スタートで出たシャハブが目一杯やろうとしていた。得点は取れなかった。ボールを取る回数が少なかったから、できていたかどうかというところもありますが、ただチームの一員として努力をしていた。それが、ああいうふうに交代した中で、交代で入ったウェリがこともなげにいろんなことを好転させるような、攻守にわたってチームを引っ張るようなプレーをしてくれたと思います。彼はもっとシュートを打ちたかったと思いますが、味方にシュートを打たせるような、そういうプレーもありましたし、体も張っていますし、よく走りますし、年齢は関係ないなというか、年齢からはプレーは想像つかないですけども、そういったところを両者ともトレーニングから非常に努力しているし、選手たちからも信頼が厚い。それがああいうプレーにつながっているし、彼らは勝ち取っているんじゃないかなというふうに思います」

Q:決勝ゴールは小田逸稀選手でした。ウェリントン選手へのアシストを期待、予想していましたが、このゴールを監督はどのようにご覧になっていらっしゃいますか?
「素晴らしいゴールだったと思います。それはあの時間帯、また交代で入っただけに、先ほどと同じことですけれども、『やってやるぞって』という、途中から入った選手たちが躍動していたと思います。そこが非常に本人にとっても良かったし、チームにとっても良かったです。彼が大体取る時はヘディングが多いんですけれども、そういう意味では、あのコースに、ランゲラック選手に決めたというのも自信になると思うし、システムも含め、少しデータ的にも似ているような名古屋に対して、自分たちが勝利する得点を決めたというのは、彼がずっと待ち望んでいた活躍だと思います。また、今日のところはあのアシストも素晴らしかったですね。明日誕生日のグローリーですか?彼が上がると点数の匂いがしますね。これまでも助けてもらっていますが、今日も助けてもらいました。そう思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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