「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第27節 福岡-新潟】「ファン、サポーターのみなさまには本当に申し訳ない気持ち」/長谷部茂利

2024明治安田J1リーグ 第27節
日時:2024年8月17日(土)19:33キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/8,524人
結果:アビスパ福岡 0-1 アルビレックス新潟
得点:[新潟]谷口海斗(49分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「いろいろとうまくいきませんでした。選手はよく走ってくれた。献身的に、特に守備面で、最後は割られないように、特に前半ですね、必死に守ってくれて0でハーフタイムを迎えたんですが、決断のところで選手交代、またシステムのところで、もう少し相手の優位性を消す、自分たちが少しパーセンテージというか、攻撃の回数をもう少し増やしたいし、ボールを取りたいしというところが、元々やりたいプレーがほとんどできなかった前半だったので決断をしたんですけれども、それが少し裏目に出たかなという1失点目でした。その後、2失点目というよりは点数を取るために、リスクも含めてそのままの体制、また選手も変えて挑みましたが、いい形はそんなに作れなかったと思います。選手たちには厳しい、またたくさん集まっていただいただいたファン、サポーターのみなさまには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」

Q:前半から、最終ラインが4バックになったり、3バックになったりしていたように見えましたが、後半開始から明確に4バックに変えられましたが、具体的にどのようなことが狙いだったのでしょうか?
「前からプレッシャーはもう少しかけられるように。実際、前半の途中から2トップ気味にプレスをかけたら、少し相手も、それまでの1トップで追っている状況よりは少し嫌がっていたし、自分たちも良い形で取れそうな守備、ミドルサードで、アタッキングサードで、そういうところは出ていたので、そういう狙いを後半ももっと前面に出してというところでした。ただ1本のパスというか、あそこのワンプレーで失点に繋がってしまったので、それがその後のプレーにも響いたと思うし、あの1点が効いて、自分たちは点数がなかなか取れなかった。シュートも、あんまり大きなチャンスもできなかったので、そういう狙い、ボールを取って攻撃に繋げていきたいというところを狙いとしました」

Q:後半の立ち上がりは、システムを変えてボールを奪うという観点だけで見れば、少し好転しかけていたかなという印象を受けてましたが、その中で一瞬の隙を突かれたという感じでしたが、監督はどのようにご覧になっていらっしゃいましたか?
「一瞬の抜け道というか、あそこの我々の右サイドのスペースですね。当然4枚でやるとスペースが空きます。5枚でやっているときとはまた違うので、そこを順応させなくてはいけないというところが、結果的に少し難しくなってしまった。あそこで止まっていれば、そのまま自分たちのペースを少しずつ少しずつ、2トップにした形がはまっていくという算段でしたけれども、あの1本はきれいにやられてしまいましたね」

Q:ここ数試合、今日に限らず個人の責任ではないんですけれども、以前と比べて前選手のところでボールを奪うというシーンが減っているという印象を受けます。どういったところが機能してないから、こういう状況に陥ってると思われますか?
「思いますかと言うか、分かり切っているところで言うと、制限がかかっていない、つまりファーストディフェンスの質があまり良くないから、強度がないから、ミッドフィルダーでボールを取る回数が減っています。自分の中ではそのように把握しています。夏場であったり、調子を落としている、走行距離も含めて、スプリントの回数も含めて、そういうものも含め、自分たちとしては今厳しい状況に。結果が出ていない分、メンタル的にもそういうところが少し好転していないというのがあると思うので、もう少し前にしても、横にしても、ファーストディフェンスで制限をかけることができればボールを取る回数が増えていくと思うので、そこも修正ポイントだと思います」

Q:再三の好ブロックを見せていた宮選手でしたが、最後に少し炒めていたようですが、どういった状態でしょうか?
「ちょっと分からないですね。ただ本人は相当痛がっていたので、試合ができるか、できないか、どちらか分からないような状況でもピッチに立ち続けて、残り1分、2分だったんでやってくれたんですけれども、多分、状況はあまり良くないんじゃないかなと思います」

Q:前嶋選手をハーフタイム明けから起用されました。どういった期待を込めて投入されたのか、怪我から復帰して久しぶりの試合でしたが、監督の目から見た彼のプレーはいかがだったでしょうか?
「ボールもあまりいきませんでしたし、彼の持ち味みたいなのはそんなに出せなかったんだとは思いますが、アプローチの強度だったり、ファールになってしまった場面もありましたが、よくチャレンジしてくれたと思います。攻撃に関しては、本来の彼の持っているものはちょっと出せなかったと思うし、時間も半分とはいえ彼にとっては短かったと思うので、評価する、しないはないんですけれども、復帰戦にしては身体はよく動いていたと思うし、彼は彼で準備してくれていたなと。途中で亀川を入れたことによって右に持ってきましたが、それもまたボールがあまり来なかったし時間も短く、もう少し時間を与えたかったんですけれども、今日のところは復帰戦ということで、半分でしたけれども、それなりにやってくれたなと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ