「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第6節 福岡-鹿島】「試合の入り方が我々らしくなかったのが敗因」/ランコ ポポヴィッチ

2024明治安田生命J1リーグ 第6節
日時:2024年4月3日(水)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/5,472人
結果:アビスパ福岡 1-0 鹿島アントラーズ
得点:[福岡]シャハブ ザヘディ(52分)

◎ランコ ポポヴィッチ監督(鹿島);
Q:試合を振り返って
「今日、入り方が我々らしくなかったというところですね。消極的な入りになってしまいましたし、リアクションに回ってしまった時間帯というのもある入り方だったと思います。押し込まれていない、そして相手に何か崩されたわけではないんですけれど、コーナーキックやフリーキックを多く与えてしまい、そこから相手にやられているという雰囲気なってしまったかなというふうに思います。自分たちがやりたいことをできたのは、前半最後の時間帯に何本かコンビネーションから抜け出してというのがあったと思うんですけれど、そこだけだったのかなというふうに感じています。失点をした後に自分たちのやりたいことをやる、やってきたことをやる、それでやはり遅いと思いますし、最初からここまで積み上げてきたものをしっかり見せるべきだったと思います。そういった意味で、我々が自分たちの良さを出せなかったのは、そういった自分たちの入り方だったり、消極的なプレーだったりというところが原因だったのかなと思っています。
失点の場面に関しては、決めた相手を褒めるべきだと思いますけれど、我々もああいうシーンはトレーニングを積んでいた場面でもありましたから、あの場面でトレーニング通りに対応できなかったというところもありました。さっきも言ったように、失点をして、そこから我々がやりたかったこと、ボールを動かしながら相手の最終ラインの選手を引き出して、そして背後を取っていくといった狙いを持った攻撃というものができるようになって、そこからチャンスを3回作ったと思うんですけれど、残念ながらゴールに繋げることができませんでした。そのゴールに繋げることができなかったのも、やはり我々が失点をしてから何かを出す、今までやってきたことを出すのでは遅いと思いますし、最初から100%で自分たちの力を出し切れていれば、後半に作った決定的なチャンスもしっかりと決め切れたと思います。そういった意味で、今日は自分たちがやろうとしたことが全体を通じて出せた試合ではありませんでした」

Q:全体を通じてやりたいことができなかったということもありましたが、試合を通して福岡さんの攻守の切り替えだったり、球際の激しさだったり、サッカーの本質という部分でも下回ってしまったのかなと思います。その辺の受けとめはいかがでしょうか?
「そこについては私もそう感じています。福岡さんの方がアグレッシブだったというところ。そして、セカンドボールへの反応というのも相手の方が早かったというシーンも何回かありました。決定的なチャンスは1回しか作られてないんですけれど、それを決められたと思います。
決定的なチャンスは相手にもほぼ作らせてはいなかったんですけれど、ただそういった内容で試合を落としてしまう。やはり自分たち自身に矢印を向けて修正していかなければいけない部分だと思いますし、全員がやるべきことをしっかりやれれば、うちはどこにも負けないチームだと思っていますし、強いチームだと思っています。ただそれが今日できなかったっていうところです。
メッシーでもロナウドでも、自分の調子が良くないときはもちろんあります。彼らの日にならないゲームだってあります。そういう不調の日でも、うまくいかない日でも全力を出すことはできるし、戦い切ることもできるし、それが大事です。それが今日、うちのチームの調子が悪かったにしろ、やり切るというところ、戦い切るというところ、そういった全力を出し切るということができない選手が何人かいたと思います。そこはやはり修正しなければいけないと思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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