「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント 天皇杯2回戦 福岡-今治】「勝つことで自信を取り戻すことが大事」/ウェリントン/山ノ井拓己

天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 2回戦
2022年6月7日(水)19:00キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/2,033人
結果:アビスパ福岡 2-0 FC今治
得点:[福岡]ウェリントン(51分)、佐藤凌我(80分)

◎ウェリントン選手(福岡);
Q:まずは初戦を突破しました。試合を振り返っていただけますか?
「前半はチャンスは作ってはいたかもしれないですけれど、100%良い形でシュートにいけるようなチャンスはなかなかできなかったのかなという印象ですね。ただ自分のゴールが生まれてチームは自信を取り戻してプレーできるようになったのかなと、そんな印象があります」

Q:同点ゴールのシーンを振り返っていただけますか?
「自分の頭をめがけて蹴ってくるだろうなというのは分かっていたので、しっかりとヘディングしました。ゴールは見ていなかったです。それでもちゃんと入るだろうなと思っていました。そういう感じのゴールですね」

Q:先発フル出場は、今日が今シーズン初めてでした。ここ数試合見てるとトップポジションに戻ったんじゃないかと思いますがいかがですか?
「さらにコンディションを上げていけるんじゃないかなという感触もあるんですが、リーグ戦ではなかなか出場が最後の10分から15分、そういうところのプレーがほぼ多いような状況ですね。そんな中で今日90分やれたと。前半の初めの方は少しゲームにうまく入れなかったところもあったんですが、90分通してやれたことは非常に嬉しく思います」

Q:チームがなかなか勝てていない状況の中で、今日の勝利はチームにどのような鋭気を打を与えると思いますか?
「なかなかチームが勝てない状況でしたから、やはり勝利を必要とする試合であったのは間違いなかったと思います。チームが勝つことで自信を取り戻す、勝つことで自信の度合いを上げていくということが非常に大事だと思いますし、それが今日起こったんじゃないかなと思います。上位争いしているチーム相手に良いプレーをするというのはなかなか大変なことがありますけれども、今日に関しては、自信を取り戻すいい試合になったんじゃないかなというふうに思います」

◎山ノ井拓己選手(福岡);
Q:試合を振り返って
「普段から試合に出た時のことを意識してトレーニングしているので、試合でそれをやるというところで無事にできて良かったなと思います」

Q:いきなりすごいシュートが飛んできましたね。
「そうですね(笑)。スカウティングで、すごく良い選手がいるのは分かっていましたし、僕は結構ゆかりの選手が多いんで、たまに今治の試合を見たりするんですけれども、それでインディオ選手(マルクス・ヴィニシウス)は良い選手だなと思っていたというのがずっとあって、結構、データが頭の中入っていたので落ち着いてプレーできました。こぼれ球への反応が早いチームなので、本当は一発でキャッチしたかったんですけれど、最低限、コーナーに逃げることができて良かったなと思います」

Q:ゆかりのある選手が多いということですが、セランテス選手、ドゥドゥ選手、三門選手と3人を知っているのは、山ノ井選手と城後選手だけになりました。
「そうですよね。もちろん新しい選手が入ってきて競争が生まれたりとか、人気の選手とかも変わったりすると思うんですけれど、僕ももう2番目に長いんで、やっぱり城後さんみたいにサポーターから愛されるような選手になっていきたいなとは思っています」

Q:ドゥドゥ選手とは話はしましたか?
「試合中に『大丈夫?』とか、あとはボール持ってきてくれたりしたので『ありがとう』とか、結構、普通の会話ですね(笑)。いや本当に良い人なんで」

Q:日曜日の公開練習時に姿が見えなかったので少し心配していました。
「ちょっと違和感があったんですけれど、次の日に確認してOKだったら予定通り行くよと言われていました。でも公開練習の日は、正直、試合に出ることを知らなかったので、もしかしたらあるかなと思いながらも、でも練習しない選手を使ってくれるのかなというところはあったので悔しい気持ちが強かったんです。信じて使ってくださって、監督はじめキーパーコーチの塚本さんには本当に感謝したいですね」

Q:休んだのは公開練習の日だけだったのでしょうか?
「そうですね。次の日に塚本さんが休みを返上して見に来てくれて、それでキーパーの動きが確認できたので、それはもう自信持って次の日は大丈夫だということで練習しました。治ったので良かったです」

Q:今日は今治の攻撃陣で特に注意したところはどういったところだったのでしょうか?
「まずシステムを変えてきたところで、4-4-2に対して3-4-3は相性が良いフォーメーションですし、ある程度、苦しい時間が続くのかなというので、ドゥドゥ選手、インディオ選手もそうですし、中川選手、そのトライアングルは特に注意していました」

Q:ひとつ良いブロックもありました。
「そうですね。多分キャッチできたと思うんですけれど、そこはちょっと練習したいなと思います。あそこはボール自体はそこまで速くなかったんですけれど、逆にタイミングをずらされて難しかったんですけれど、ああいうのは冷静になればキャッチしてプレーを切ることができるので、そういう質は今まで以上に上げていきたいなと思います」

Q:こちらが先制した後に、相手が開き直ったというか、勢いを持って前に出てきたと思いますが、あの時間帯を凌げたというのも、今日の勝利の一つのポイントだったのではないでしょうか?
「正直言うと、前半の方がしんどかったです。でもそれでも全員で体張って守れたというのが一つ自信になって、後半はすごく良い入りができて、そのおかげで前半ほど嫌な感じはなかったです。ですから、しっかりこれを継続していけば、チャンスが来るんじゃないかと思っていました。点が入った瞬間は嬉しかったですけれど、ジャイアントキリングがすごく多い大会なので、そこはしっかり集中して、あんまり感情の起伏もなく、点を取った後の5分は集中しようというのをみんなに伝えてゲームを続けました。みんなちゃんと自分の役割とプラスアルファの部分までやってくれていたので、そこは感謝しています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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