「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第12節 広島-福岡】「前半だけ対等に戦えた、後半は少し力の差があったと感じた」/長谷部茂利

2023明治安田生命J1リーグ 第12節
2023年5月7日(日)13:01キックオフ
会場:エディオンスタジアム広島/10,415人
結果:サンフレッチェ広島 3-1 アビスパ福岡
得点:[福岡]山岸祐也(30分)、[広島]ピエロス ソティリウ(50分)、オウンゴール(72分)、川村拓夢(89分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「リードした中でハーフタイムを迎えて、気をつけていた後半の立ち上がりで失点してしまいました。何節か前に同じような形があったので、それには気をつけようということでしたが、セットプレーと勢いのある相手の攻撃を止められなかった2失点目も含めて、自分たちがまだまだ。今日のところは広島さんと前半だけ対等に戦えた、そんなふうに思います。後半は少し力の差があったのかなというふうに感じたので、次回対戦する時には、前半だけではなく90分、95分、そこで対等に戦えるように、少しでも成長して挑みたいと思います」

Q:雨の中での川崎戦があって、中3日でホームでFC東京戦を戦って、そして中3日で今日の試合を迎えました。前半と後半で疲労感というものをどのように感じていらっしゃいますか?
「もちろんあったと思います。それはないとは言えない。相手にボールを動かされた時に、出足だったり、自分たちが出て行く時、切り替えのところで少しその辺が出ていたかなというふうに思いますし、もっと能動的に自分たちが攻守にわたって、一歩、二歩、早く出ていく、距離も遠くに、スピードも鋭く、そういうところが少し物足りなかったかなと思います。ボールへのアプローチもそうですし、守備のところでもそんなふうに感じたので、その辺は否めないなとは思います。けれど、今日は自分たちのベストで臨んだつもりですし、そこは当然、他のチームもあると思うので同じだと思います」

Q:佐藤凌我選手を先発で起用しましたが、彼に期待していたことと、後半に鶴野選手に代えたところの意図を教えてください。
「2試合連続でアシストをしていた中で、今日もアシスト、得点というところに絡んでいけたらなということを期待して使いました。また鶴野に関しても、相手の安定した3センターバックに対して、少し違った選手を送り込んで相手にやりにくさを出したかったんですけれども、あまり変わらなかったなというふうに、落ち着いて対応されていたなというふうに思います。なので、またそこも代えて新たに違う選手を入れて、また違う形を取りましたが、それでも1点は遠かったと。最後にゴールキーパーのミスですか、ファンブルして後ろに流れたボールで、あれで1点を取れればそれも1点なんですけれども、ああいう形でも点数が取れなかったので、またまだまだ足りないと、合わせていかないといけないなと思います」

Q:前半にもう1点欲しかったなという想いもありますし、同点ゴールの場面はもう少し粘れていればという想いもあります。大きさから言えば、やはり同点にされた時間帯、2点目を取られた時間帯、そちらの方が痛かったでしょうか?
「そうですね。試合で言うとそういうところが大事な勝負のわかれ目と言うんですかね。広島さんの方が上だったと認めざるを得ない。前半に2点目を取るというチャンスもあったと思うので、そういうところも自分たちが上位を狙っていくにはまだまだ足りないところだと思います。選手たちも分かってくれていますので、そこは当事者だけではなく、チームとして捉えて、また向上しなければならない項目だなと思います」

Q:前半は広島さんが良くなかったというよりも、アビスパの攻撃が良くて広島さんの良さを出させなかったのではないかと思いますが、これから上を目指すということでは、あの時間帯をどれだけ長くするかということになるのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
「同じように感じます。自分たちが攻撃できたり、切り替えも含めて守備のところも良い守備ができている、その時間を長くすること、回数を多くすることで結果に繋がっていくとは思っています。ただ相手が変化したり、個人でそれを感じてプレーを変えられるような選手が相手にはたくさんいます。そういうプレーにも自分たちが対応していかなければいけないのがこのカテゴリーの難しさだと思います。それぐらい自分たちも戦えるようにしていかなくてはいけないし、選手たちは成長の段階にありますが、そのスピードをもっともっと速めて、相手と対等に戦えるようにしていかなくてはいけないなというふうに感じています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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